NemakiWare 1.1 リリース
こんにちは。今日はリリースのお知らせです。
軽量 ECM NemakiWare の最新バージョンである 1.1 をリリースしました。beta版では Ubuntu などでインストーラが上手く走らないバグがあったのでその修正をしました。Windowsであれば Java のみで、Linux や Mac であればそれに加えて Rails がインストールされていれば、java –jar でインストーラをキックして頂ければ、UIでインストールできるはずです。
リリース案内だけではなんなのでちょっと苦労話を書きます。以前も書いたと思いますが、 NemakiWare はコアエンジンが Java で、Web の UI が Rails で書かれています。企業向けであれば Java というのはありがちですが、 UI を Rails で書いているのはあんまり無いかもしれません。弊社が別に取り扱っている OSS ECM の Alfresco も両方 Java で書かれています。
で、この Rails がことインストーラ開発というところでけっこう苦労したところでした。環境によってはライブラリのバージョンがあわなかったりすることがけっこうあるし、いまはかなり楽になりましたが、ちょっとまえまで Windows に入れるのにけっこう苦労したりして、「いろんな環境でインストールしてもらう」というプロダクトにはけっこうハードルが高い技術です。実際、試してもらう方は技術者ばかりではないので、インストール時にうまくいかなければあるていど試行錯誤をしてください、というふうにしてしまうのは辛いものがあり、それをしなくてすむようにかなり準備が要るわけです。
Railsはいわゆるサービスとして使うのはとても良い技術だと思いますし、開発という意味でもすぐれたフレームワークではあると思うのですが、開発者自身がインストールするとはかぎらない「インストール型の企業向け OSS のプロダクト」としては少し採用が早かったかもなぁ、とも感じたりもしました。とはいえ、開発者のがんばりでやっといろんな環境に比較的苦労なく入るところまでこぎ着けることができました。まだあらゆる環境下で試せてるわけではないので、ぜひフィードバックを頂ければと思います。