ソーシャルランチ、ジョブカレ…最近よく聞くOB訪問マッチングサイトの現状
先日、ソーシャルランチというサービスが
就活コミュニティとして事業転換するという話が話題になっていました。
同社は、もともと社会人同士のランチマッチングサイトとして事業を
スタートしたのですが、昨年ソーシャルゲームの運営会社に買収されています。
▼就活生の役に立つのか?
OB訪問についてはこちらの記事にも書いてありますが、
OB訪問をすることのメリットは働く社会人の「ナマ」の声を聞けることや、
社会人と話すことへの「場慣れ」ができること、
志望動機や自己分析が深まることなど、挙げればキリがないほどたくさんあります。
しかし上記記事にも書いてある通り、個人情報保護の観点から
OB訪問をするための方法は限られてきており、
サークルやゼミなどのコネクションがなければ
OB訪問できる社会人を探すことも大変です。
今回解説するようなOB訪問マッチングサイトなど
こういったサービスに登録してまでOB訪問を受け付ける社会人というのは
一般的には「奇特」な方だと言って良いでしょう。
サークルの先輩、ゼミの先輩にOB訪問をする時とは
また違った「社会人像」が見えてくる可能性もあります。
また、志望企業には同じ大学のOBがいないという就活生にとっても
一定の利用価値があると言えるでしょう。
▼社会人にメリットはあるのか?▼
一方、こういったサービス全般に対して
「見ず知らずの学生に話をすることで、社会人にメリットはあるのか?」
という意見があります。
将来的に人脈になるという要素は無きにしもあらず…なのですが、
「仕事上で学生を相手にすることがある方」(例えば、人事とか人材系企業の方など)
でなければ直接的なメリットが薄いことは間違いないでしょう。
そもそも従来のOB訪問自体、社会人にメリットなどありません。
学生に対して自分の仕事の話をすることでモチベーションを高めたり
自分の経験の棚卸ができる…というような側面はあるでしょうし、
その学生が将来社会人になり、仕事での付き合いが生まれる可能性もゼロではありません。
しかしいずれにしても、具体的なメリットというわけではないでしょう。
逆に言えば、それだけ面倒見の良い方が多いので、
OB訪問をする学生にとってはメリットが大きいと言えるでしょう。
▼男女のトラブルとかはないの?▼
また、こういったサービスに対して、異性間トラブルを懸念する声もあります。
あるマッチングサイトを利用した就活生(女性)によると、
男性社会人から「良かったら僕のマンションで話しませんか?」と誘いを受けた…という報告も届いています。
その就活生の場合、1対1でのOB訪問を予定したため
応じるべきかどうか、悩んでしまっていたようです。
最終的には断ったそうですが、場所として個人宅や密室を指定する社会人や
過剰にお酒を勧めてくる社会人には十分気をつけた方が良いでしょう。
実際、ネットを介さない通常のOB訪問でも
OBと仲良くなった結果トラブルに…というケースが全く無いわけではありません。
(結局のところ、人と人 の問題ですので…)
OB訪問中のトラブルだけでなく、
OB訪問で知り合った後、就活とは関係なく会いに行った結果
酔った勢いで迫られた…という方もいらっしゃいます。
「そこまで行ったらもはや就活は関係ない」と言っても良いかもしれませんし
人と人が出会う以上、100%トラブルを排除することは難しいのですが、
マッチングサイトの運営者はこうした問題をどう捉えているのでしょうか?
例えばジョブカレであれば、FAQにて下記のようなルールを謳っています。
>参加者の学生を異性限定とする行為は禁止いたします。
>また打ち解けるために少量の飲酒は問題ありませんが、泥酔する行為、飲酒を強要する行為は禁止いたします。
https://www.jobcal.biz/index.php/help/faq
最終的には「当事者の自己責任」という部分もありますが、
運営者がどういったスタンスでマッチングサイトを運営しているかも1つのポイントになりそうです。
どのサイトを利用するのが良いか?についてはこちらのページの 各サイト解説をご覧ください。
▼いずれにしても、ちゃんと継続しているサービスは少ない。▼
リクルートですらうまくいっていない(少なくとも2014卒向けサイトでは連携していない)ところを見ると、
この手のサービスは継続が難しいのだということを改めて実感させられます。
ちなみに、こういったサービスを使わずに、
FacebookやTwitterなどで社会人と連絡を取り合い、OB訪問する学生も少なからず存在します。
(昔はmixiやGREEだったのですが…)
返事が来ないことも当然ありますし、連絡するのに勇気は要るかもしれませんが、
OB訪問をやったか、やってないかの「経験の差」は大きいので
是非挑戦してみていただければと思います。