中小企業IT支援のITコーディネータが現場で思う現実と希望(後編)
(前編の続き)
また、地域活性化やソーシャルビジネスとしての手法は、まだまだ勉強中ですが、中小企業支援に役立つと考えています。
以前事務所があった慶應大学SFCのインキュベーション施設で情報交換をしていると、SFCでの起業の考え方は大きく2つに分かれており、1つがベンチャーを立ち上げ上場を目指す方向、もう一つが社会課題をビジネス手法で解決する方向。
この2つは経営戦略的に全く考え方が異なります。
例えば、競争原理と共益原理との違いです。
中小企業支援に、中小企業の強みを活かした形で、いつかソーシャルビジネス・マーケティングの要素を入れて行きたいと考えています。
私はWeb専門家ですが、Webはリアルの補完で、軸はリアルのFace to Faceにあると思うので、地域という限定的な範囲で人と繋がりながら活動しています。
現場で支援をしていると、社会の仕組みは基本縦割りでした。
中小企業支援機関・中小企業・NPO・起業家・大学・行政等と関わることがあるのですが、異業種組織間での交流は、同じ地域内でも少ないです。
そこで、第三者的に「横の繋がりを紡ぐ」事の、有効性を感じています。
例えば、藤沢商工会議所で行なっている創業塾では、SFC-IVインキュベーションマネージャーと慶應大学の学生と一緒に取り組んでいます。
また、ママカフェと子育てNPOが一緒に、子育て支援しています。
別に組織的な施策を行ったわけではなく、理念ある出会いのきっかけから、お互いメリットがあれば、双方で自然と連携が形になっていきます。
このような活動は、Web支援をしながら積極的に行なっていきたいと考えています。
Webはあくまでツールですので、Web支援を通じて、地域に心の繋がりがある経済に貢献出来ればと思っています。
最近、家業の不動産屋で事業承継を視野に、複業でサラリーマンを始めました。
こちらも猛勉強中です。
父親も地域を大事にして会社を30年以上営んで来ました。
いつか共通理念で相乗効果が出来ればと思っています。
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