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「生保」というと最近は「生活保護」の略称だったりしますが、こちらは「生命保険」です。保険会社(メーカー)、代理店(販社)だと言いづらいこと、言えないことを、分かりやすく書いていきたいと思います。新規加入や見直しの際にご参考にして頂ければ幸いです。また、取り上げて欲しいテーマがあればリクエストしてみて下さい。可能な限りお答えしていきます。

生命保険の「中立性」ではなく「合理性」を見抜く方法

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100%見抜く、とまでは行きませんが、商品において代理店が得る手数料とは無関係に商品スペックに焦点を集めれば、消費者として「合理的」な選択が可能です。

今回は、乗合代理店(保険ショップなど)の提案が自分にとって「合理的」なのか判定する指標を、商品の選択という観点から見てみます。

その前に、乗合代理店(保険ショップなど)がどのような形で保険商品を提案してくるのか整理してみます。

1、収入保障タイプ
2、終身医療保険
3、終身がん保険
4、学資保険代わりの低解約型終身または定期保険
5、死後の整理資金(お葬式代など)の終身保険

1と4は未就学のお子様がいるご家族への提案の肝です。

生命保険の最大のテーマとなるお父さんが万一の遺族の生活保障ですが、これについては「1、収入保障タイプ」を提案してきます。

これは極めて合理的であり、国内生保やライフネット生命推進の「10年更新定期保険」と比較すれば一目瞭然です。
 http://blogs.bizmakoto.jp/shigotonin/entry/7589.html

この「収入保障タイプ」は掛け捨ての安い保険料(月数千円)で、ご遺族の生活費をカバーするすぐれものです。

扱っている保険会社は少なくないですが、健康状態により保険料の割引があるところとそうでないところがあります。

非喫煙・健康状態による割引がある
・ソニー生命
・NKSJひまわり生命
・三井住友海上あいおい生命(ゴールド免許割引もあり)
など

非喫煙・健康状態による割引がない
・オリックス生命
・メットライフアリコ
・東京海上日動あんしん生命
など

使い勝手がいい3社をピックアップしましたが、年齢性別や保障期間などにより有利不利が変わってきます。

ここでの留意点は、間違っても喫煙者が「非喫煙割引」がある保険会社を選択しないことです。(非喫煙の方は当然割引があるところを選ぶでしょう)

理由は単純で、非喫煙割引があるところは概ね喫煙者の保険料は割引がないところより割高に設定されているからです。

ここで保険ショップのお嬢様に「収入保障」の話しになっても非喫煙かどうか聞かれない、または聞かれて非喫煙だと答えてもオリックス生命を勧められたとしたら、そのお嬢様がたまたまご存知なかったのか、もしかしたら・・・ということです。

ただ、例外はあります。

喫煙者のお客様で、収入保障に加入したいとなりメットライフアリコにしよう、となったとします。
しかし、そのお客様が会社の健康診断で「経過観察」などの指摘を受けていた場合、メットライフアリコは消えます。

現状、上記の保険会社の中で一番診査が厳しいのがメットライフアリコなので、トライすることはできますが99%近い確率でNGになると思われます。

それならオリックス生命がいいとなりますが(比較的診査が緩い)、お客様のご要望の設計ができなかったので、「うちは診査は多分一番緩い」と威張っている三井住友海上あいおい生命をお勧めするケースです(ゴールド免許割引もあるし)。

まとめると、今回の収入保障タイプでは非喫煙・健康体割引がある保険会社があるので、まずそこで振り分けし、その保険会社の中で一番希望に合うものを選べばいいということです。

保険ショップのお嬢様が非喫煙と言っているのにオリックス生命を勧めるなど頓珍漢な対応をしても、「あんたんところは、ひまわり生命やってるんでしょ、40社以上とか言ってるんだから出しなさいよ」とねじ込み、さらに少なくとも他のソニー生命や三井住友海上あいおい生命との比較をしてもらえば、ご納得いただけると思います。

前記したように、最終的な設定や保険料については年齢性別などによって変わってきますので、設計書を打たないとわかりませんが、各社の初期設定(非喫煙・健康体割引があるかどうかなど)で絞り込むこともできますし、それを持って先方を試す試金石にもなるわけです。

そんなに難しい話しではないですよね、というか「合理的」な判定は以外に簡単です。

扶養家族があり、無保険か国内生保か共済にしか加入していない方はほぼ間違いなく「収入保障タイプ」を勧めれらますので、喫煙・非喫煙での選択をきちんと案内してくれるかどうか見極めて下さい。

間違って案内した場合、本当に知らないのか恣意的なのか判断できませんが、どちらもダメですね。
ねじ込んで矯正するもよし、ショップのカウンターをひっくり返すもよしです。

本来なら、代理店も保険会社も、そしてお客様を含めた三方の利益を確保するかのような「中立性」などという極めて曖昧な言葉はスルーして、お客様にとっての「合理性」を求めればいいのです。


 

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