「更新型」はハニートラップ?
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生命保険の保障期間についての型は3つだけです。
今日はこれだけ覚えて帰って下さい。
1、全期型
2、終身型
3、更新型
1と2は極めてシンプルで、生命保険をこの2つだけで組み立てれば分かりやすく使い勝手はよくなります。
「1、全期型」とは加入した年齢から60歳まで、など更新などの不透明な要素がなく単純に初期設定でそのまま継続して完了するものです。
基本的に保険料の負担は期間中同じですが、保障額は期間中同じのものと減ったり増えたりするパターンもあります。
該当する保険商品は定期保険と養老保険、定期の医療保険などです。
「2、終身型」は一生涯の保障で該当するのは終身(死亡)保険と終身医療保険などです。
この世の生命保険がこの2種類しかなければ、かなり「分かりづらい」とか「話が違う」となるケースはほとんどなくなります。
つまり諸悪の根源になりうるのが「3、更新型」です。
10年、15年など期限が来ると、その時の年齢で保険料を計算し直して継続更新をするもので、年齢が上がっているのでほぼ間違いなく保険料が大きくアップします。
「年齢が上がれば必要保障額が下がるから、保険料が上がっても保障額が下げられるから合理的」と頓珍漢なことを仰る某ネット生保の社長様がいらっしゃるようですが、これは間違いです。
生命保険には診査基準がありますが、それを決める要素は年齢と保障額の2つです。
終身保険だろうが10年定期だろうが同じで、例えば「50歳で5000万円の保障を付加するには血液検査が必要」という診査基準があったとした場合、その保障期間は関係ありません。
10年で更新するということは10年ごとにリスクを計算し直すので、その都度基準が上がって行く年齢によって違って来ます。
つまり30歳で加入した計算式は10年経つとリセットされてしまい、改めて40歳の計算式で保険料が算出されるわけです。
また、些少ですが保険料は長期割引の要素もありますので、10年ごにリセットしてしまうとその恩恵も受けられなくなり、長期的に同じ保障を得ようとすると保険料の比較で「更新型>全期型」となります。
しかし結果論として「更新型でよかった」ケースもありえます。
少々大雑把ですが、10年更新は10年以内に、1年更新なら1年以内に死亡や高度障害になった場合です。
当初の更新する前の期間に限定すれば、ほとんどの場合保障内容は他と比べると充実したものになります。
更新後の保険料については、その時でないと確定せず、あくまで概算でしか出せません。
先に述べたように「その時に計算し直す」ので、上がるのは分かっているがどのぐらい上がるのか正確には分からないのです。
それに加えて、意味の分からない保険会社の内部規定により「入院保障を日額1万円付加するには死亡保障は最低1千万円は必要」などしばりがあったりします。
生命保険のルールは加入時のもらう約款によって定められるわけですが、この約款に載っていないルールが保険会社の内部規定に則って勝手に決められてしまいます。
「メンテナンスを睨んだ初期設定」の観点から見れば、更新型は最終的な保険料負担が重くなる上、保険会社の勝手にいろいろ変えられてしまう可能性が高く、初期設定としては極めて不適切と言わざるを得ません。
10年更新に加入するひとは10年以内に、1年更新に加入するひとは1年以内に死ぬつもりで加入しているわけではないですよね。
特にネット生保など若い女性の10年更新の保険料は異様に安く「安心して子供が生めるように」なっているかのように思えますが、10年経てば他社と変わらぬ保険料水準となり、きちんと「更新型の苦悩」は付いてきます。
今日はこれだけ覚えて帰って下さい。
1、全期型
2、終身型
3、更新型
1と2は極めてシンプルで、生命保険をこの2つだけで組み立てれば分かりやすく使い勝手はよくなります。
「1、全期型」とは加入した年齢から60歳まで、など更新などの不透明な要素がなく単純に初期設定でそのまま継続して完了するものです。
基本的に保険料の負担は期間中同じですが、保障額は期間中同じのものと減ったり増えたりするパターンもあります。
該当する保険商品は定期保険と養老保険、定期の医療保険などです。
「2、終身型」は一生涯の保障で該当するのは終身(死亡)保険と終身医療保険などです。
この世の生命保険がこの2種類しかなければ、かなり「分かりづらい」とか「話が違う」となるケースはほとんどなくなります。
つまり諸悪の根源になりうるのが「3、更新型」です。
10年、15年など期限が来ると、その時の年齢で保険料を計算し直して継続更新をするもので、年齢が上がっているのでほぼ間違いなく保険料が大きくアップします。
「年齢が上がれば必要保障額が下がるから、保険料が上がっても保障額が下げられるから合理的」と頓珍漢なことを仰る某ネット生保の社長様がいらっしゃるようですが、これは間違いです。
生命保険には診査基準がありますが、それを決める要素は年齢と保障額の2つです。
終身保険だろうが10年定期だろうが同じで、例えば「50歳で5000万円の保障を付加するには血液検査が必要」という診査基準があったとした場合、その保障期間は関係ありません。
10年で更新するということは10年ごとにリスクを計算し直すので、その都度基準が上がって行く年齢によって違って来ます。
つまり30歳で加入した計算式は10年経つとリセットされてしまい、改めて40歳の計算式で保険料が算出されるわけです。
また、些少ですが保険料は長期割引の要素もありますので、10年ごにリセットしてしまうとその恩恵も受けられなくなり、長期的に同じ保障を得ようとすると保険料の比較で「更新型>全期型」となります。
しかし結果論として「更新型でよかった」ケースもありえます。
少々大雑把ですが、10年更新は10年以内に、1年更新なら1年以内に死亡や高度障害になった場合です。
当初の更新する前の期間に限定すれば、ほとんどの場合保障内容は他と比べると充実したものになります。
逆に考えると、それ以外は更新の際に保険料負担の増加や、高齢になった時に必要な保障がなくなってしまう「更新型の苦悩」に苛まれてしまいます。
更新後の保険料については、その時でないと確定せず、あくまで概算でしか出せません。
先に述べたように「その時に計算し直す」ので、上がるのは分かっているがどのぐらい上がるのか正確には分からないのです。
それに加えて、意味の分からない保険会社の内部規定により「入院保障を日額1万円付加するには死亡保障は最低1千万円は必要」などしばりがあったりします。
生命保険のルールは加入時のもらう約款によって定められるわけですが、この約款に載っていないルールが保険会社の内部規定に則って勝手に決められてしまいます。
「メンテナンスを睨んだ初期設定」の観点から見れば、更新型は最終的な保険料負担が重くなる上、保険会社の勝手にいろいろ変えられてしまう可能性が高く、初期設定としては極めて不適切と言わざるを得ません。
10年更新に加入するひとは10年以内に、1年更新に加入するひとは1年以内に死ぬつもりで加入しているわけではないですよね。
特にネット生保など若い女性の10年更新の保険料は異様に安く「安心して子供が生めるように」なっているかのように思えますが、10年経てば他社と変わらぬ保険料水準となり、きちんと「更新型の苦悩」は付いてきます。
通常子供は生んだら育てなければいけませんし、人間の場合10年で一人前になるケースはほとんどないので10年間だけ安い保険はあまり意味がありません。
以前に「更新型という毒饅頭(http://blogs.bizmakoto.jp/shigotonin/entry/2567.html)」で保険料が実際にどのように推移するか実例を挙げました。
保険料が異様に安く泥沼に誘い込むことになるならば、更新型は甘い甘い毒饅頭を使った「ハニートラップ(甘い罠)」ですよね。
少なくとも、70~80歳ぐらいまで生きるつもりで生命保険を考えるのが普通とすれば、更新型を使う理由はありません。
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