「IE6 No More」=「 IE6対応は勘弁」というWeb制作関係者の心の叫びと現実解
最近注目のブログタイプのエンタープライズITニュースサイト、Publickey で「IE6 No Moreプロジェクト」のことを知りました。実は私も何を隠そう、ほぼ毎日、HTMLやJavaScriptコードを書き、読み、デバッグしたりしている人なのですが、「IE6だと見え方が違って当然じゃないですか」という心の底から沸き起こる言葉を押さえきれないことがよくあります。なぜか、IE6だと大事な一行が見えないとか、いうことがよくあるんです。
「IE6 No More」プロジェクト、スタートアップ企業で始まる - Blog on Publickey via kwout
それは、新年だからと何か特殊な効果を出そうとしているからでもなく、エイプリルフールサイトを作りたいからでもなく、クリスマス向けデザインにしたいわけではなく、とにかく、HTMLコードの記述が文法にあってないという理由ではなく、ただただ言いたいのは、IE6のスタイルシート関連の実装がいろいろ バグ、もとい、 癖のある仕様が多くてその癖を利用した記述を求められることが多いということです。
スティービーワンダーの心の愛をつい口ずさんでしまいたくなるくらい、そのIE6対応という呪縛はWeb制作関係者を悩ませ続けてきました。
そういう叫びの救済として、この「IE6 No Moreプロジェクト」はいいポイントを突いていると思います。警告としてはこういう表示がでて、それを出すための追加するHTMLソースコードがコピペで簡単に取れるように置かれています。
Code Samples - IE6 No More via kwout
ただ、このキャンペーンに乗せられて深く考えずに、IE6をIE8とかにアップグレードして、IE6でないと動かない、Webアプリケーションで問題が出てしまうとかあると困る面もあります。「だから、Firefoxも入れればいいじゃない」というのは簡単ですが、ブラウザを使い分けるとかいう観念が無いユーザーのほうが多いですし、デフォルトブラウザじゃないブラウザでサイトを開けない方も多いと思います。
ということで、最終結論としてのお願いは、IE6と共存できるとか簡単に切り替えられる、バージョンのIE8をマイクロソフトが出して、広めてくれることです。ブラウザ戦争の恩讐を超えて、それは、Web業界の発展のために大きな一歩だと思います。
是非よろしくお願いします。
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