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逃げないことによる信頼

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昨日は、ITmediaのブロガーである
リアルコム竹内さん(大分出身なのです!)
と一緒に、竹内さんの恩師と同僚の先生が
いらっしゃる大分大学の知能情報システム学科
訪問させていただいた。
(新卒採用活動の一環です。学生のみなさん、
ありがとうございました!)

その後、両先生とお話をする中で、
印象に残ったのは、「地方の業界は狭いから逃げられない」
というお話。
「大分では、知り合いの○○さんと○○さんが同級生、
 ○○さんの従兄弟が勤務先の上司、といった話が
 多くある。この中で、研究室の学生を企業に紹介し、
 その学生のデキが悪いと、すぐに話が広まる。責任が重い」
とのこと。

実は、地場企業の生き残る世界は、この「つながり」による
信頼感かもしれない。
いまや、ソフトウェアの開発は、中国、韓国、インドといったアジアや
シリコンバレーとの連携が多くあり、「どこで、誰が開発するか」は、
関係なくなってきている。
ただ、ユーザーから「最後まで責任を持って管理するところはどこ?」
と言われた場合、実は、「顔の見えている地場企業」に対する
期待は強い。「知り合いも多いんだから、ひどいことをして逃げることは
ないよね。」という信頼感がある。

開発体制がバーチャルになり、また、規模がグローバルになれば
なるほど、顔の見える、オフサイトの、地場のつながりが、実は
重要な要素になると私は考えている。(もちろん、品質面が確実に
担保されていることは必須であるが。。。)
「何があっても、最後は逃げ切れない」という状況を何とか、「強み」に
変えていきたい。

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