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【速報】Twitterデイリー訪問者数で,ついに日本が米国に並んだ!

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【注記  2010/1/18】
こちらのブログ内容ですが,2010年1月にGoogleTrendsデータが大幅見直しになったため,正確でない情報が多く含まれていますのでご注意ください。詳しくはこちらの記事をご参照ください。

Twitterトラフィックに関するGoogleTrendsデータが大幅修正された件 (2010/1/18)



当ブログでは定期的にツイッターのユーザー動向を分析しており,米国における停滞やアジアでの急成長をレポートしてきた。

そもそもTwitterは会員数やアクセスデータを公開していないためすべて推測値であり,また多様なAPI経由でのアクセス状況は把握不能なこともあり,その成長性について多様な意見が交わされている。

このあたりの事情に詳しくない方は,まず前提としてぜひ次の記事を参照してほしい。

ツイッターは本当にスローダウンしているのか?現在のアクセス状況に関する多面的な考察 (2009/11/25)

Twitterのアクセスを推定するには,Alexa,Compete(米国のみ),Quantcast(米国のみ)などがあるが,この中では信頼性が最も高く,かつ各国別のアクセス状況を確認できるGoogleTrandsをツールとして選定した。

まず,GoogleTrandsチャートより,全世界,米国,日本の2009年度のアクセス状況を俯瞰してみよう。

Twg1
【全世界のTwitterデイリーユニークユーザー 2009/12/19】

Twgus
【米国のTwitterデイリーユニークユーザー 2009/12/19】

Twgjp
【日本のTwitterデイリーユニークユーザー 2009/12/19】

米国(世界第一位)は停滞,日本(世界第二位)は急成長と,実に対照的な状況であることがわかる。
このGoogleTrendsデータに基づき,Twitterベスト10のデイリーアクセスユーザー数の推移を表にまとめると次のようになる。

Chart1

横軸は2009年7月から12月をあらわしている。
さらにトップ5をピックアップしてグラフにすると次のようになる。

Chart2
作成しながら筆者も驚いているのだが,ついに日本と米国のデイリーアクセスユーザー数は並ぶところまで来たことがわかる。世界で最もブログを愛する民族といわれる日本人は,マイクロブログにも同様の愛を注ぎ始めたようだ。(次図は2006年Q4テクノラティ調査。ブログは日本語がトップで37%)

Chart4
単純に国民性というだけでなく,ブロガーにとってTwitterの非常が相性が良いこと,Twitter本が一斉発売されテレビなどにも取り上げられる機会が増えたこと,「Amebaなう」でTwitterにも注目が集まったことなども影響しているだろう。

なお,このデータはあくまで twitter.com のみへのアクセス推定であり,実際のTwitterユーザー数ではないに注意したい。最新のweb比率をTwitter Clientsでチェックすると約19%だ。

Chart3

また アスキー記事 (2009/12/19) によると日本におけるWeb(twitter.com)比率は33%とのこと。(アスキー記事内に書かれているデータはネットレイティングス調査による「月次ユニークユーザー数」であり,当記事の「日次ユニークユーザー数」とは異なる点に注意したい)

仮にこの33%をベースに計算すると,日本におけるAPI経由も含めたTwitterデイリーユーザー数は約150万人と推定される。

参考まで同じくGoogleTrendsにて,Twitterをmixi.jp,GREE.jpと比較すると次のようになる。

Chart5_2
【mixi, Twitter, GREE のPCデイリーユニークユーザー】

ただしこのチャートはPC-Webベースのみなので,TwitterのAPI経由アクセスやmixi携帯アクセス(現在は70%が携帯)は含まれていない点で注意が必要だ。

ちなみにネットレイティングス動向調査(11月26日発表)によると,10月のTwitter月次ユニークユーザー数は約207万人(ただしAPI経由を含まず),対する10月のmix月次ユニークユーザー数は約889万人だ。

Google Trendsによると,Twitterは10月から12月で日次ユニークユーザー数を約1.5倍,mixiもアプリ効果で約1.25倍に伸ばしていることを考慮し,現12月時点でのTwitterとmixiの月次ユニークユーザー数を推定比較すると次のようになる。

・ Twitter: 207万人 × 1.5倍 ÷ 33%(web比率) = 932万人
・ mixi: 889万人 × 1.25倍 = 1111万人

GoogleTrendsやネットレイティングスの調査精度に限界がある点を間引いたとしても,Twitterの日本におけるプレゼンスが急増し,mixiに近づきつつあることは間違いないだろう。

この流れを受け,来年には多くの企業がTwitterをプロモーションや顧客サポートなどに活用しはじめるはずだが,その際にはユーザー層の違いに十分に配慮したい。mixiは20代女性を中心とした若者をメインとしているのに対して,Twitterは30-40代のアーリーアダプター系ビジネスマン(IT系,ネット系,メディア系,マーケティング関係者など)がコアユーザーを形成しており,この点を理解したうえで活用することが肝要だ。

ただし米国Twitterでは既に女性比率が55%と,成熟したソーシャルメディア比率になっており,日本でも知名度が上がるにつれ女性への普及が進んでいくはずだ。また来年9月に予定されている参議院選挙までにネット選挙運動が解禁ともなれば,Twitterのさらなる普及トリガーになる可能性もあるだろう。

 
【追記】
Twitterの米国低迷はすでに今年5月から始まっており,海外が成長を牽引しています。こちらは少し古いデータですが,comScore社によるTwitter月次ユニークユーザーのエリア別成長推移です。

Twitter1

また会員数が3.5億人を超えたと報道されたFacebookも,減衰はしていませんが米国では頭打ちの状態です。参考までこちらは2009/12/20時点のFacebook/Myspace/Twitterの米国でのでいアクセス状況です。

Googlechart

 
【参考記事】
ツイッターは本当にスローダウンしているのか?現在のアクセス状況に関する多面的な考察 (2009/11/25)
進化するTwitter ~ PCから携帯へ,米国からアジアへ (2009/10/18)

・ その他Twitter関係の情報はこちらでどうぞ Twitter カテゴリー

斉藤Twitter。ご連絡などお気軽にどうぞ。 http://twitter.com/toru_saito
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最新の筆者著書です。 『Twitterマーケティング 消費者との絆が深まるつぶやきのルール』

Comment(2)

コメント

非常に興味深くって参考になる記事をありがとうございます。
ボクも、この記事を拝見して自分なりの記事を書いてみました。

理央様

コメントありがとうございます!
ブログも拝見させていただきました。

日本のTwitter普及理由の一つにブロガー人口の多さがあげられるかも知れませんね。
またiPhone所有者とTwitterユーザーの重なりも相当色濃いようです。

それと米国ではFacebookというTwitterを代替できる仕組みが普及していることも大きいかもしれません。日本のSNSは年々ゲームコミュニティの色彩を強めていて,Twitterの代替にはなりえないですよね。

日本も今後アーリーアダプターどまりになるのか,それともマジョリティまでリーチするのか目が離せないところです。意外とiPhone/Android購入をきっかけにすんなり浸透してしまうかも知れません。

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