On Vox: 次世代携帯LTEで、音声プランは生き残る?
»
今日は、アトランタで開催されているLTE(Long Term Evolution)USAという会議に出席しています。
LTEは、携帯電話の次世代規格(3.9G~4G)ですが、今年から米国では急激に議論が活発化しています。
3GPPを中心とする動きで、GSM陣営の次世代規格でしたが、いまやCDMA陣営もLTEの採用に走り、2012年ぐらいには携帯業界の主流技術になります。
米国では、つい最近、WiMAXサービスがバルティモアで始まりました。これから数年は、WiMAXが次世代モバイル網の主流として建設が進みますが、2010年前後からはLTEとの競争が始まります。
今日の会議では、AT&TのHank Kafka氏(VP、Architecture, AT&T USA、写真)が、同社のLTEプロジェクトに関する解説を行いました。同社は2010年にトライアルを開始し、2011年にサービスを開始するとの事でした。
LTEになるとすべてIPベースとなります。もちろん、音声もVoIPで処理する事になるのですが、そうなると今の音声プラン+データプランという料金体系はどうなるのでしょうね?
あるスピーカーに聞いたら、明確な返事はなく「QoSベースになるのでは?」との話。でも、会場に集まった参加者は「LTE時代になっても、音声+データの料金体系はかわらないだろう」との意見が多かったですね。しかし、理論的には音声も写真もビデオも同じIPサービスのなかに入ってしまうわけですから、音声だけを別料金体系にする意味が不明確になります。
この議論、ひょっとしたら、面白い展開になるかもしれません。
小池良次(www.ryojikoike.com)
Originally posted on ryojikoike.vox.com
SpecialPR