On Vox: リナックスワールドはMobile LinuxとLinux Desktopが熱かった
今日から始まったLinuxWorldに行ってきました。
今年の目玉は、Mobile Linuxです。基調パネルではQualcomm社、Google(Android担当)、LiMo Foundation、Trolltech、Purple Labsの担当者が一堂に会して、Mobile Linux議論でした。こうして見ると、携帯・モバイル端末ではLinux以外の方が少数派なんだと──再認識──。もちろん、SymbianやWindows Mobileなど非Linux派の方が出荷台数では圧倒的に多いのですが。
数年後にはLinuxがMobile分野の主役になるというのを実感しました。その頃には、Google AndroidやLiMo、Trolltechなどが激しい競争をしているんでしょうか。
もう一つは、Linux Desktopが、いつ本格的に普及するか?という話題です。この分野は昨年ぐらいから、凄くホットな状況に入っているのですが、今日、IBMの記者発表会に顔をだしたら、その話が飛び出してきました。(IBMさんは毎年、LinuxWorldで興味深い発表をおこないます)
IBMさんはCanonical/Ubuntu社、Novell社、Red Hat社さんと提携して、Linux Desktopを企業向けパソコンにプレインストールしようとしています。たぶん、今年中に(あるいは来年初めあたり?)マイクロソフトのVistaではなく、Linuxが最初から載っているパソコンが大手ベンダーから出荷されるようになりますね。
(明日、IBMの方が基調講演を行うので、ひょっとしたら、そこでどこかPCベンダーさんの名前がでるかも!!!)
いよいよ、パソコンもマイクロソフト以外のディスクトップを選べる時代がやってきそうです。最初に、プレインストールを出すのはどこのPCメーカーでしょうか。勝手な個人の予想とお断りしておきますが、米国ではLenovoさんとかDellさんとかなんでしょうか?!。日本メーカーさんも、ひょっとすると参加するかな?ワクワクします。
それから今年も恒例のLinuxWorld ゴールド・ペンギン・カップ(写真)も開催されました。ギーク組とナード組に分かれておこなう「クイズ戦」です。当然、クイズの内容はSF小説からOSや半導体など、ギーク・ナードじゃないとわからないものばかり。もちろん、ギークはおじさん組で、ナードは若手組です。今年は、ナード組がリードしていたんですが、中盤で逆転し、ギーク組の大勝利となりました。
小池良次(www.ryojikoike.com)
Originally posted on ryojikoike.vox.com