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米国の通信業界を主体に、最新ITトレンドを追う

On Vox: 第2世代トリプルプレー

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先日、サンノゼで開催されたSTB2.0と言う会議に出席した。感想を簡単に。

1)米国のホームネットワークでは、ホーム・サーバではなくSTBが主役になる。

2)STBは、基本的にDVR機能が中心。通信機能はホームルータという別の装置を利用する。(2BOXスタイル)

3)STBでも音楽や写真を蓄積するが、ホームネットワークで他の機器(PCやカメラ)と連動

4)マルチルーム対応がさらに促進。

 

米国では、ビデオ・オン・ディマンドが広く普及しており、いよいよ携帯電話やパソコンと家電をまとめる第2世代トリプルプレーが姿を見せ始めた。IPTVでもCATVでも、STBがその主役となろうとしている。

日本は、アクトビラとか、いろいろとホームネットワークのあり方を模索しているが、芸能/音楽プロダクション、放送事業者、家電メーカーがそれぞれバラバラに(囲い込み志向が強いため?)走っていて、どんどん米国から遅れている。

米国は好きな番組をいつでも、どんなディバイスでも、どこでも鑑賞できる環境が整う方向に進んでいるのに、日本ではビデオ・オン・ディマンドさえ普及していない。

 

高いお金を払って、少ないコンテンツ環境に閉じこめられている日本の消費者が、一番損をしている。

 

小池良次(www.ryojikoike.com)

Originally posted on ryojikoike.vox.com

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