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色は日常に当たり前のように存在しています。そして、意識するしないにかかわらず、私たちは色の影響を受けているのです。カラーマーケティングといっても、色の使われ方は多様で、パッケージや商品の色だけに限らず、販売促進、そして企業や人のイメージ戦略、また、商業施設や病院、美容院など様々な環境での色彩計画、そしてセラピーなど、様々な分野に及びます。ここでは様々な角度から事例を紹介し、色を付加価値として取り入れていく方法をお話ししたいと思います。

メローイエロー復刻~あの黄色のパッケージの魅力とは~

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皆様こんにちは。カラーコンサルタントRosaの山田美帆です。

6月27日に日本コカ・コーラ社から「メローイエロー復刻版」が発売されました。メローイエローといえば1983年に発売され、黄色いパッケージが印象的な炭酸飲料水です。2006年にはgooランキングで「もう一度飲んでみたいソフトドリンクランキング」第1位となった、私たちの世代にはとても懐かしい飲み物です。当時は缶入りが主流だったと思いますが、今回は500mlのペットボトルで登場です。

Mellow.jpg

 

今回はそのメローイエローのパッケージについて分析してみたいと思います。

メローイエローといえば名前の通り黄色のパッケージ。しかしよく見ると、「yellow」じゃなくてなぜか「yello」ですが、その理由はわかりません。
まあそれはともかく、この黄色、原色と言えるくらい明るくて強い黄色なので、遠くからでも目に飛び込んできます。また黄色は開放的で愉快な色、遊び心を引き出す色なのです。だからこの黄色を見るとわくわくして手に取りたくなるのです。

他にも、あらゆる色の中で、黄色と赤の組み合わせは、食品を売るのに最適な色と言われています。このメローイエローも黄色いパッケージに赤で「yello」と書かれています。「mello」が緑色であるのは、赤の補色(反対の色)なので、赤の存在を際立たせ、黄色の類似色なので黄色と調和しすっきりして見えます。シトラス系という味の印象から、この色が使われているのでしょう。

またロゴもそのまま復活していますが、このような丸文字のような昔懐かしい書体は、赤や黄色ととても相性がいいのです。というのも、赤や黄色は温かみを感じる色。書体との相乗効果で、懐かしい気持ちが高まります。メローイエローを見て思い出に浸る方もいらっしゃるでしょう。しかも「青春の甘酸っぱい思い出」をほうふつさせるのも黄色。
横にある「メローイエローは時間を気にせず自分のペースでゆったりとしたひとときを楽しみたい人のためのなめらかな味わいのバランス系炭酸です。」というキャッチコピーもそういう状況をあらわしてるのかもしれません。

ところで、このメローイエロー、パッケージもさることながら中身もまっ黄色でとても毒々しいですよね。しっかり合成着色料を使用してますが、そこがまた80年代をイメージさせるのでしょう。
実際に飲んでみましたが、「こんなに甘かったの?」と驚きました。当時「とっても訳せない味」と言われてましたが、まさにその通りの味でした。

 


P.S.
gooランキング1位と言えば、先日私の書いたコラム「おにぎりの発想を応用!?新発売ローソンはさみたてチャバタ」が、gooニュースの仕事術のランキングで1位を獲得したそうです!!

こちら→http://news.goo.ne.jp/ranking/bizskills/20110627/

2011.6.27Goo ランキング1位.png

 

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