今なぜゴールドなのか?~家電や食品までゴールドが人気~
皆様ご存じのように、先日「流行語大賞 2013」が発表されました。
今回は、「じぇじぇじぇ」「倍返し」「今でしょ!」「お・も・て・な・し」の4つと過去最多になったわけですが、四語(しご)と言う響きは日本人にとってあまり縁起のよいものではありません。
どうせ複数選ぶなら、個人的には五語にして「アベノミクス」を入れて欲しかったと思うのですが・・・
アベノミクスの影響か、日経平均株価は上昇し、有効求人倍率も改善し、ボーナスや海外旅行者などが増えたことにより、景気が良くなってきたと言われています。
しかし、産経・FNN世論調査によればそれは一部の人だけで、81・0%の方が「景気回復を実感していない」と答えているのです。
ところでファッション業界では、「景気が良くなると明るい色が売れる」と言われています。
特に今年はゴールドの勢いは目を見張るものがあります。 服装はもちろん、家電製品や食品にまで、私たちのまわりにはゴールドが溢れています。
景気が良くなったと実感してない方が多いことに関わらず、なぜ今年はこんなにゴールドが好まれるのでしょう?
■ゴールドという色
ゴールドは「豊かさの象徴」と「社会的な成功」を表す色です。 才能を開花させる力があるので、新しいことに挑戦していきたい時などに力強い味方になってくれます。
色には三原色(マジェンタ、シアン、イエロー)というものがあって、それを混ぜ合わせることによって、すべての色を作ることができるのですが、ゴールドは、色の三原則を混ぜても作ることができない特別な色なのです。
だからゴールドを身につけていると、自分が特別な気がして、自信も湧いてくるのです。
また高級感を感じさせ、欲を満たしてるくれる色です。 存在感も強いので、目立つ色でもあります。
■流行りはシャンパンゴールド
ゴールドはバブル期にも流行しました。 喜平ネックレスや指輪など、成金ぽい派手な感じのイエローゴールドです。 その後、そのようなゴールドよりもプラチナ、もしくはホワイトゴールドやピンクゴールドに移行したので、もはや任侠映画でしか見ることができませんが・・・笑
ちなみに、その頃の金相場は今の2分の1以下なので、現在高く買い取っていただけるそうですよ。
ところが、最近流行のゴールドは「シャンパンゴールド」と言って、ゴールド独特の黄金色を無くし、白色を合わせ持たせることで、落ち着いたエレ ガントな色調に調整されたゴールドです。
優しく上品なので、高級感だけでなく繊細さや品格をあらわしてくれます。 今年売れ筋の家電やiPhon5Sのゴールドが、まさにこの色ですね。
■ゴールド=ちょっとした贅沢
皆様はセブン&アイホールディングスの「金の食パン」をご存知でしょうか?
通常の食パンの2倍以上の値段ながら猛烈に売れ、食パンの概念を変えたと言われた商品です。
こちらはPB「セブンゴールド」のものですが、このセブンゴールドとは「専門店の本格的な味を家庭で楽しめる贅沢」をコンセプトにしたブランドです。
食パンの他、ドリンク類やお総菜など「金の~シリーズ」で様々な商品を扱っており、高価格・高品質にすることでちょっとした贅沢感を感じさせてくれるのです。
他にも日本製粉「オーマイプレミアムゴールド」やヤマザキ「ユアクイーンゴールド」など、「ちょっとした贅沢」をコンセプトに掲げた商品は売上げが伸びているそうです。
■景気が回復する兆し!?
「病は気から」と言うように、「景気も気」からだと言えます。
人々の気持ちが明るく前向きになることによって、消費につながり、景気回復につながるのだと思います。
ゴールドには人を豪快な気分にする力があります。
今まで不景気で節約に取り組んできた方々が、「ちょっとした贅沢」を求めて、ゴールドという色と言葉に惹かれるのかもしれません。
また今年は、東京オリンピック招致決定で、ゴールドメダルへの期待もあるのだと思います。
景気が良いからゴールドが好まれるのではなく、皆様の期待が色に表れているのでしょう。
ゴールドは「豊かさの象徴」であるのですから。
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