サントリー初の特保「ボスグリーン」の色彩戦略とは?
普段からユニークなCMでおなじみのサントリーの缶コーヒー「BOSS」
今回、新たなラインナップとして、脂肪の吸収を抑える特定保健用食品の微糖タイプ缶コーヒー「ボス グリーン」が発売されました。
CMはドラマ「白い巨塔」の音楽が流れる中で、大久保さんの大きな掛け声とともに、愛之助さんの一日の行動がユーモアたっぷりに描かれ、その中に、カツ丼やすき焼きといった食事の後、愛之助さんが毎日の習慣として「ボス グリーン」を飲んでいるシーンが登場します。
それが、ボスブランド初の特定保健用食品「ボス グリーン」が、食事からの脂肪の吸収を抑え、体脂肪が気になる方に適した缶コーヒーだというメッセージを印象的に訴求していくそうです。
(一部サントリーのHPより引用)
今回は「ボス グリーン」のパッケージについて分析してみたいと思います。
パッケージは商品名にも使われているグリーンが基調になっています。
しかも抹茶のような鮮やかなグリーンで、一見コーヒーと認識するのは難しいかもしれません。
そこでシンボルである「BOSS」のロゴと顔を真ん中に配置し、下の部分にコーヒーをデザインすることによって、BOSSのコーヒーであるということを伝えようとしているのでしょう。
グリーンは自然そのものの色であることから、安らぎや健康に良いイメージを与えます。
多くの特保飲料に緑が使われているのはそのためでしょう。
またグリーンはゴールドと組み合わせることによって、力強さが出てきます。
特にこちらも金貨のようなゴールドは男性向なので、ボスの「働く男の相棒コーヒー」というコンセプトがそのまま現れているでしょう。
同じくグリーンを用いた特保のヘルシアコーヒーですが、こちらはブラックにグリーンのライン(しかも微糖タイプはオレンジのライン)ということで、そこまで売り場では目立ちません。
その点「ボス グリーン」は、特にコーヒーのコーナーでは、ぱっと見て目の中に飛び込んでくる色になってます。
このように、色は単独で存在するのではなく、組み合わせる色や隣り合わせる色によってイメージが変わってきます。
この棚が特保の製品でまとめるのではなく、赤系のコーヒーと隣り合わせだと、もっと目立つのですが・・・
それでも、他の色との差別化ができているので、「ボス グリーン」を手に取りたいときはわかりやすくていいですね。
P.S.「SmaSTATION!!【スマステーション)」の「2014年ヒット予測」に山田美帆が出演いたしました。
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