【動画】AI、IoTは、すぐにコモディティ化します
マジセミ寺田です。
2020年IT業界トレンド、その3です。
AI、IoTは、すぐにコモディティ化します。
ここ数年で、情報システムにおいてAI(人工知能)やIoTを活用することは、ごく一般的になってきました。また、これらを支えるツールやプラットフォームも多く登場しています。その結果、技術としてのAIやIoTは今後急速にコモディティ化していきます。
つまり、IT企業やエンジニアがAIやIoTの技術を保有しているということは、ほとんど差別化要素にならなくなってきます。
例えば15年前であれば、「オープンソースが得意です」ということで差別化できていました。しかし現在ではオープンソースを使うのはもはや「当たり前」で、それは差別化要素になりません。
もう少し、わかりやすく例えると、以前は「RDBMSのチューニングができます」ということは差別化要素でしたが、現在ではRDBMSが広く普及して誰でも扱えるようになってきたこと、チューニングしなくてもそれなりの性能が出るようになってきたこと、クラウド側で自動的にチューニングしてくれるマネージドサービスが出てきたことなどから、ほとんど差別化要素ではなくなってきています。
同じことがAIやIoTにも起こります。(現在の技術よりも飛躍的に進化したAIやIoTの技術が登場したら、違った話しになると思います。しかしその時には、AIやIoTとは別の「ワード」で語られるでしょう。)
これからは、ビジネスアイデアがますます重要になってきます。AIやIoTはそれを実現する手段にすぎません。もうしばらくはマーケティングワードとしては、AIやIoTが使われると思いますが、あと数年で「人工知能を搭載した〇〇」といったキャッチコピーも意味をなさなくなるでしょう。