JR東日本は「Suica の当たり前を超えます」だそうで
先週、JR東日本がSuica の当たり前を超えますを発表していました。
この「当たり前」には、JR東日本の都合がかなりあるように思います。例えば、「Suica 利用エリア」なんて、このような制限を作ったのはJR東日本自身のはず。自慢することではありません。そもそも存在を今回知りました。まあ、Appleも同じようなことをよくやりますけど。
サブスクリプション、タッチ不要な改札、チャージ不要とか、さっさとやってほしい企画があるものの、早くて2027年春頃、長いと10年以内と、非常に時間がかかります。設備が多々必要なことはわかりますが、それだけ時間がかかるのであれば、開始が遅すぎます。10年間では、周りの技術も大きく変わっているのが間違いありません。
根本的にわからないのは、改札を通ったり、席の指定を受けたりする以外でSuicaを使うメリット。クレジットカードやスマホのタッチ決済で十分でしょう。今の提案は、ユーザーだけでなく、JR以外のサービス提供者のメリットがわかりません。
さらに、同じ日に発表された、ブロックチェーンを基盤とする新たな企業共創サービスを開始します︕は、また新たなブロックチェーンである理由がないサービス。それだけでなく、本業ではないSuicaにこだわりすぎると、本質を見失って失敗する可能性が高くなると思います。
JR東日本のような会社が、収集した個人情報を嬉々として使う(提案をする)のはなぜでしょうか。僕の知る限り、クレジットカード会社は、このように決済等の個人情報を流用したりしません。これらの情報は集めるのはJR東日本でも、彼らが自由に使っていいものではありません。だから、他に手段のないJR乗車以外は、使う気がしない。
全体的にとりあえず思いつきを発表した無理矢理感がします。真剣に考えた結果だったら申し訳ないですけど。