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ケータイの世界販売台数シェア

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SamsungがAppleの約2倍――第2四半期の世界スマートフォン出荷台数という記事がありました。これのソースは、7月26日付けIDCのリリース、Strong Demand for Smartphones in Second Quarter Continues to Drive the Worldwide Mobile Phone Market, According to IDCです。
これらによると、2012年第二四半期のスマートフォン販売台数シェアは、50.2百万台32.6%のSamsungを先頭に、Apple 16.9%、Nokia 6.6%、HTC 5.7%、ZTE 5.2%、その他 32.9%と続きます。総台数は1億539万台。
スマートフォンでもいつのまにやら着実にSamsungがトップになっています。一方、RIMはトップ5には出てきません。
IDCのリリースには、2011年第二四半期からの変化が書かれていますが、まずおもしろいのは、年1回発売のAppleのシェアの傾向。第四四半期と第一四半期が高く、残りは低くなっています。Samsungは確実にシェアを増やし、NokiaとHTCは徐々に落としています。この相乗効果により、先の記事のタイトルのように、SamsungはAppleの倍になったのでしょう。

同じIDCのリリースにはケータイの販売台数シェアも書かれています。こちらもSamsungの 97.8百万台 24.1%を先頭に、Nokia 20.6%、Apple 6.4%、ZTE 4.4%、LG Electronics 3.2%、その他 41.3%と続き、総台数は4億60万台。
まだNokiaも健闘していますし、AppleがiPhoneだけで3位なのはすごい。

興味がわいて来たので、SamsungとNokiaの各国での販売機種数を調べてみました。
USでは、Samsungは151機種と書かれていますが、キャリアの重複などを省くと120強のようです。一方、NokiaはUSでは弱いと聞いていましたが、確かに11機種しかありません。
しかし、Kenyaになると、Samsungは31機種と書かれており、それに含まれているタブレットをのぞくと24機種。Nokiaは38機種も提供しており、健闘している理由が何となくわかります。

それにしても、100機種以上を販売しているSamsungはすごい。これだけを維持している開発体制はどうしているのでしょう。基本のプラットフォームを用意して、それに対する派生機種を展開しているのは間違いないでしょうが、腕力以外のノウハウがありそうです。
一方、Appleは現行は3機種(iPhone 3GS、4、4S)しかありませんから、維持が簡単なのは言うまでもありませんが、外した場合のリスクがあります。AppleはMacすら機種は絞っていますが、Apple程度のブランド力が無いとできない戦略かもしれません。

ところで、Samsungの韓国のサイトを見たら、ほとんどハングルで理解できなかったのですが、ケータイの絞り込みにディスプレイの種別(AMOLED、Super Clear LCDとか)があるのはおもしろいと思いました。

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