【作ってみた】小さな会社の求人広告費用を軽減する秘策。
古い友人が縫製メーカーを経営しています。今どき風に言えば、アパレルOEMメーカーという感じでしょうか。
要は、自社工場を持っていないアパレルの代わりに製品を作って納める仕事です。
こんな時代ですので少量多品種でしかもクイックな対応を求められる大変な仕事。さらに最近は企画さえまともにしないアパレルも多く、コンセプトだけ打ち出してあとはOEMメーカー任せというパターンも増えていますので、デザイン一切の提案力も求められます。つまり、社内にデザイナーも抱えておかねばならないのです。
そんな状況の中、天職なのでしょう、彼の手腕で会社はどんどん大きくなり、最初は5~6人だった社員さんも今では20人に迫るほどになりました。
会社が大きくなる過程で必ず出てくるのが、人材問題ですね。
彼も過去にはNo.2的なトップ営業マンに突然辞められたり、絶えず苦労してきたようです。
先日も、求人誌(および求人サイト)に莫大なお金をつぎ込んでやっと雇った新人さんも、なかなか定着してくれないということを彼が話していた時に、あることをひらめきました。
以前、朝活に関する電子書籍をみんなで書いて発刊したときに作った、プロモーションビデオです。
短いメッセージを次々にしゃべってもらい、それをガッチャンコするだけの簡単なものですが、いろんな人がいろんなことを言ってくれるのでコンテンツとしても楽しく、何かほかでも使ってみたいなと思っていたのです。
そこで、社員の方たちに出演してもらって、こんなビデオを作ってみました。
何がしたかったかというと、よりハズレの少ない求人をするためのフィルターです。
社内の雰囲気、どんな先輩がいるか、どんなことを思いながら働いているかを、あらかじめ知っていただこうというわけです。
動画による職場紹介は、すでに始めている求人サービスがありますよね。でもさらにもう一歩。もうひと手間かけて、「この会社に入ったらどうなる?」というイメージを明確に持ってもらえるように、というわけです。
面接に一回来ただけでは、どんな先輩がいるか、どんな社風なのかって、まずわかりませんよね。でも、そのなんとなくの瞬間の判断で入社が決まってしまったら、お互いにとって悲劇です。
会社も、また一から求人のための多額の広告費を払わなければなりません。
そこで、「そもそもこの動画に共感してくれる人だけが応募してくれるような」仕掛けをしたわけです。
誰もがスマホを持つ時代。入社希望者さんはまず間違いなく会社のホームページを検索することでしょう。
そしてリクルートのページを見る。そこにこの動画があるわけです。
映像による情報は、ものすごく膨大です。テキスト情報や写真だけでは感じることのできなかった「直感」が働くのです。
「合わない」と判断した人は応募しないでしょうし、「ここで働きたい!」と感じてくれた人は、情熱をもって入社してくれるでしょう。
・・・と、わたくしの理想を語ってしまいました。
今回、初めての試みですので、もちろん結果はどうなるかわかりません。でも大きくは外れないであろうことだけは確信しています。
何もしないよりは、間違いなく波長の合いそうな人が集まってくれるはずです。
全国の中小零細企業の社長さん、簡単ですからやってみてはいかがですか?