うちのカミサンの「フリーミアム戦略」。
実はわたくし読んでいないのですが、昨年「フリー」という本が流行りました。
概略は何となくわかっているつもりなので、自分なりにいろいろと試してはおります。講演無料で行きますとかね。
で、ここへ来て実はうちのカミサン(イラストレーター・デザイナー)も何気にフリー戦略をしていることに気付きましたので、ちょっとご紹介させていただきます。
彼女に「イラストフォントを提供してくれませんか?」というお声がかかったのが昨年の秋だったと思います。フリーのフォント集の本を出版するというエディターさんからです。
ギャラは発生しないという条件でしたが、露出のいい機会ということでOKし、無事に納品しました。そして年末に無事発刊。(もうひとつのブログのほうでも少しご紹介しました。)
フリーフォントと言っても、著作権まで放棄したわけではなく、また商用利用もOKですが、その際はご一報下さいねというルールにして、そのオリジナルイラストフォントはリリースされたのでした。
商用利用にも大きく分けて二つありますよね。
このイラストを使って、広告物のようなものを作成する場合と、商品そのものを作る場合です。
どうなのかなーと思いながら見ていたところ、早速オファーがありました。一件はこのフォントを使って、ネットショップかなにかのバナーを作りたいというもの、もう一件はこのイラストを使って、雑貨商品(詳しくは言えませんので悪しからず)を作りたいというものだそうです。
後者のオファーは、モロ商品化ということで、何かしら注文をつけさせていただくことも考えましたが、とりあえずフリーの原則は守るべきだろうと。もしこの商品が売れたら、きっと「別注」というマジなオファーもいただけるでしょうし、とにかく露出も増すのです。それを見た他の分野の業者さんからのお声かけもあるかもしれません。
商品の見本をいただくというお約束で、どうぞお使いくださいとお返事。
面白いですよね。何といっても今回のパターンは、フリーでコンテンツを配布することに、一切の手がかかっていない!最初の制作だけは当然時間がかかりますが、出版~電子データの流布に、何の労力も発生していないのです。
つまり、フリーという決断をした結果、オファーを待っていれば良い状態になったんですね。
まさにコンピュータとネット環境の恩恵を受けまくりのレバレッジですが、これからはこうあるべきなんだろうなーとあらためて思いました。
ちなみにカミサンの描き下ろしフォント「CODOMO」はこんな感じです。
実は普段描いている作風(絵の具と色鉛筆で描いてますので)とはちょっと違うのですが、線画だとこんな感じなんです。
何かピンと来た方、オファー心よりお待ちしております。m(_ _)m