今年のF1は面白い 前半戦の結果をグラフで検証してみた
自動車レースの最高峰、F1グランプリの前半戦が終了しました。今シーズンは全20戦。先日開催された第10戦イギリスGPがシーズンの折返しとなります。前半戦が終わったので、これまでのポイントの推移についてお話をしたいと思います。
スポーツの面白さは様々で、1つのシーン(バトルなど)やレースもありますが、接戦となるシーズンもその要素です。ここ数年「F1は面白くない」と感じている人がいると思います。それは数値にも表れていて、グラフのように2013年~2016年の4年間は1つのチームが独走していました。
このグラフはコンストラクターズ(=チーム)ポイントの1位と2位の差を%で表したもので、鈴鹿サーキットでF1日本グランプリが開催された1987年から30年間のデータです。トップ2チームのポイント差が10%以内、接戦だったシーズンは30年間で6回。その内5回は前半の20年間で、最近の10年では1回しかありません。特にここ4年はほぼ40%も差があり、2013年はレッドブル、2014年からはメルセデスの一人勝ち状態でした。
2013年から2017年第10戦終了時点までの、コンストラクターズポイント1位・2位の獲得ポイントの推移をグラフにしてみました。過去4年はチャンピオンチームが開幕から2位を引き離し、競り合うことなくブッチギリでチャンピオンを獲得したことが分かります。
今シーズンは序盤にフェラーリが活躍。ここ4戦でメルセデスが巻き返す状況です。シーズン終了までメルセデスとフェラーリの接戦が続くのか、ここ最近の勢いでメルセデスがフェラーリを振り切るのか......。いずれにせよ、ここ数年よりはるかに面白いシーズンとなっています。
最後にドライバーズポイントも紹介しましょう。第10戦終了時点のポイントは以下のとおりです。
ベッテル(フェラーリ) 177
ハミルトン(メルセデス) 176
ボッタス(メルセデス) 154
リカルド(レッドブル) 117
ライコネン(フェラーリ) 98
こちらも獲得ポイントの推移をグラフにしてみました。ハミルトンがベッテルに肉薄。それをボッタスが追従する構図となっています。ここに来て、メルセデスのハミルトンとボッタスが好調です。ボッタスはメルセデスに移籍して半年(半シーズン?)、マシンや環境にも慣れてきたのでしょうか。後半戦は目の離せない存在になりそうです。
30年間連続開催が続いたF1日本グランプリが消滅の危機を迎えています。F1大好きオヤジとして、F1日本グランプリ存続のため情報発信を続けていきたいと思います。