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♪壊れかけのHDD ~SynologyのNASが警告してくれた~ 前編

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ハードディスク(以下 HDD)をNASに装着してセットアップをしたら突然の警告音。HDDがクラッシュ!滅多にないことなので壊れかけたHDDをあれこれ試してみました。

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きっかけは、使用していないNASとHDDを組み合わせて、Amazonプライムフォト専用NASを仕立てようしたときです。使用したNASはSynologyのDS215j。HDDはWDとHitachでどちらも2TB。以前、テレビ(REGZA)の録画用にハードディスクケースに入れて使用していたものです。計画では215jに2TBのHDDを2台入れて、RAID 0で4TBにするつもりでした。

参考:NASキット初心者でも簡単! 低予算でホームNASを構築する

現在、SynologyのNASが2台、アイオーのNASが2台、バッファローのNASが1台稼働中です。一般的に国産のNASはHDDの交換ができませんが、海外製のNASはHDDを自分で選択できます。なので、今回は休眠中のパーツを使って低コストに構築ができるという、海外NASの利点を活かすつもりでした。

主に使用するNASは2ベイなら同じHDDを2台用意しますが、今回は余り物パーツの有効利用ですので異なるメーカーでよしとしました。セットアップを進めるとNASから警告音(初体験でビビリました)。NAS OSで確認するとボリューム(HDDの領域)がクラッシュしていると表示。ストレージの状況を見ると、2つあるHDDの1つがクラッシュしていることが原因でした。クラッシュしたのはHitachの2TBでWDは無事でした。

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■USB外付けHDDはクラッシュしたドライブでも認識してしまう

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ここからが本題です。クラッシュしたHDDをあれこれ試してみました。まずHDDスタンドにセットしてUSBでPCに接続。ディスク管理でボリュームを削除しフォーマットをすると、外付けHDDとして普通に認識しました。ファイルも普通に書き込めます。

正直「えぇ~」って感じです。使い込んでいけば問題が出てくると思いますが、初期状態としてはエラー表示もなく普通に使えてしまいます。知らずに使い続けたら極めて危険な状況だと思います。今回はHDDスタンドを使用しましたが、HDDケースに入れても同じでしょうから、多くの人が使っているUSB外付けHDDはデータ保護を考えると信用できない印象です。

■CrystalDiskInfoは警告

次にHDDをデスクトップPCにSATAで接続。PCの起動時にS.M.A.R.Tが警告を表示しました。ですがWindowsが立ち上がるとドライブとして普通に認識します。データの書き込みもできます。

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CrystalDiskInfoで確認すると警告音が鳴り[異常]と表示されました。さすが定番ツール。ホッとしました。CrystalDiskInfoはUSB接続のドライブのチェックができない(ことが多い)ので、ノートPCしか持っていない人が使えないのが難点でしょうか。

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参考:WindowsでHDD(ハードディスク)の健康状態をモニタする

次はドライブのプロパティのツールでエラーチェック。こちらは「ドライブのスキャンが正常に完了し、エラーは検出されませんでした。」と。またまた「えぇ~」って感じです。

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■HDAT2で不良セクタの修復を試みる

次にHDAT2というツールで不良セクタの修復を試みてみました。HDAT2はDOS上で動くソフトですので、ブータブルUSBメモリーを用意。起動するとが表示されHDDが壊れかけていることを認識しました。

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チェックを始めましたが...一晩稼働させても終わる気配がありません。結論から言うと10日かけても終わらないと予想されたので不良セクタの修復は諦めました。

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一晩で1%進行。終わる気配なし

参考:

HDAT2

HDAT2で故障HDDの操作

「HDAT2」の使い方

実はもう1つ壊れかけのHDDを持っていて、今回のHDDより軽傷なので現在HDAT2で修復中です。数日後には修復できるかもしれません。こちらのHDDでHDAT2の動作を見ると、正常に動いている領域は軽快にチェックが進みますが、不良セクターにさしかかるとほぼ停止状態となります。よって不良セクタが少なければ、比較的短時間(数日?)でドライブのチェック、修復が終わりますが、大量にセクターエラーがあると膨大な時間がかかりますし、そもそも修復は不可能だと思われます。

今回はSynologyのNASが警告をしてくれたお陰でHDDの不良に気付きましたが、気付かずにUSB HDDケースに入れて使用していたら......怖いですね。

と言うことで前編はここまで。後編では別の壊れかけのHDDを使って、HDAT2による修復までお伝えできればと思います。

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