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Web2.0時代の企業広報・コミュニケーションと情報活用を再考する

コミュニケーションはアポリア?

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皆さん はじめまして

これから、企業内のIT&Webの世界、つまりエンタープライズ2.0における『コミュニケーション』という一筋縄ではいかない代物についてブログを書いていきたいと思います。
このたび、このオルタナティブ・ブログで『ビジネス2.0』を執筆する林雅之さんのとりもちで、ブログを書かせていただくこととなりました。
 よろしくお願いします。
さて、このような壮大なテーマを掲げたのは、20年近く企業の広報・コミュニケーション領域で仕事をしてきて、コミュニケーションの悲喜こもごもや難しさ、さらには不合理な進め方などを経験し、企業内におけるコミュニケーションの生産性の向上にこれまでの知見をなんとか役立てるべく整理できないか?という思いが募っていたからでした。
 また、マスコミとのお付き合いを中心とする広報・コミュニケーションという仕事に携わりつつ、1994年秋もしくは翌年明けにブラウザー「モザイク」 に触れることができたのは幸運でした。以来、公式ホームページの引受人、自部門の社内ホームページ開設、マスコミ・ジャーナリスト向けのエクストラネット開設、コーポレートイントラネットポータル開発運営、CMSでのEGM(*1)化、Wikiの情報共有活用、ブログ社内報導入などに取り組んできました。
つまり、人間系のコミュニケーション活動へのIT/Web系のツールの活用を10年間やってきたわけです。その間、コミュニケーション領域でのIT/Webツールの導入において、「モッタイナイ!」事例と「時間のムダ」をあまた見てきました。
IT/Webツールは人間の能力不足を補ってくれる、大変素晴らしいテクノロジーをもっています。しかし、テクノロジーだけでは、人の生活の役には立ちません。概念が明確であって、姿形がすっきりしていて使いこなせなくてはなりません。Web2.0コンセプトの登場は、テクノロジーが生活者にもっと近づいてくれる可能性を広げつつあると思います。そして、もっともっと企業内で役に立ってくれなくては、困るのだと思っています。
昨年より、縁あってITパッケージベンダーでシニアコンサルタントとして働きつつ、さらにこの4月より西五反田に個人事務所を構えました。実際のマイビジネスにおいても差し迫った問題でもある訳です。
そんなこんなで、今までの経験をベースに自分なりの結論を出さなければいけないと思っています。
 コミュニケーションは決しておどろしい妖怪の魑魅魍魎(ちみもうりょう)などではなく、古代ギリシャの哲学者アリストテレスのいう、容易に答えの見つからないアポリアでもないハズです。
 少しづつひも解き整理しブログに書き連ねていきたいと思います。
そして、最後に皆さんへたってのお願いです。
あのTVCMに出てくるトゲのあるミニサボテンではありませんが、このブログを読む多くの方々つまり「あなた」の鋭い指摘が何より重要だと考えます。よろしくお願いいたします。

(*1)EGM=Employee Generated Media

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