動画コンテンツをサクっと作る方法
一応元TVカメラマン(ディレクターもエディターもやりました、地方局だけど)なので、動画作成は得意です。
なので、動画がネットで気軽に見れる時代になったのは結構嬉しいです。
いまでも現役だったら、逆に苦々しく思っているかもしれませんが・・・。
ネットのプロモーションやブログで使う動画を作りたいと思っている人はそこそこいるような気がしますが、実際にやるのは確かにおっくうです。元職の私でさえ面倒なんですから。
現状では、お金をかけないプロモーション用の動画で大きなアクセス数を稼ぐのは難しいですから、逆に経費を卸して、どうやったらサクっと作れるのか探求するほうがいいかと思います。
私が作るときの注意点です。
1.時間は3分以内にする
2.仕上げサイズはDVDワイド程度(普通のパソコンではこれ以上のサイズを編集するのは無理です)
3.ナレーションを不要になるようコンテンツを考える(アフレコは面倒だし、素人がやってもしょぼい)
4.編集点をなるべく少なくするよう撮影時に工夫する
5.同じく編集の手間を減らすように、収録テイク数は限りなく少なくする
それで、EXPOのときにやってみたのが、3分以内のプレゼンテーションを歩きながらやってもらうという企画です。
歩きながらというのは、イベント会場のブースを見せられるのと、動きがあると飽きなくなるから。
3分以内のプレゼンテーションはもちろん、編集の工数削減です。
収録した機材は、SONYのミラーレス一眼のNEX-5、オプションの外部マイクは必須です。
揺れないように1万円程度のステディカム(商標ですので正確にはスタビライザー)を付けています。
※機材の選び方やステディカムについては、長くなるのでまた別の機会に
レンズは、これもブレが目立たないように広角パンケーキを使っています。
で、一発撮りです。打ち合わせも含めて収録時間は1コンテンツあたり15分程度でしょうか。
これを帰って編集します。
・PCを立ち上げる(5分)
・製品ロゴを貼り込んだ画像を編集予定のサイズ(ハイビジョンサイズ)で作る(10分)
・素材をチェックする(10分)
・元々の画像がフルハイビジョンで、32ビットマシンでは実質編集不可能なので、フルじゃないハイビジョンサイズにダウンコンバートする(5分)
・編集ソフト(Premiere Elementsを使ってます)を起動する(3分)
・白バック、ロゴ、白バック、本編、黒バックの順に並べてクロスフェードをかけてタイミングを調整する(15分)
・クラッシュすると困るので一度レンダリングする(5分)
・音のレベルを調整する(5分)
・タイトルと名前と終わりのテロップを入れる(5分)
・BGMを選ぶ(フリーのサイトからいただきました)(10分)
・BGMを入れてミキシングする(5分)
・最終レンダリングと出力を行う(10分)←ここでDVDワイドサイズにダウンサイジングする
・Youtubeにアップする(20分以上かかるけど、待つだけなので他のことしてます)
結構効率化したつもりですが、これだけでも計算だと90分近くかかりますね。(アップを入れるとそれ以上)
実際には手を早く動かしたりするので60分ちょっと程度でした。
で、上記のやり方で作ったのが、このサイボウズ Office 9 編です。
YouTube: サイボウズ ITproEXPO2011_サイボウズ Office9
なんだかんだいっても動画はまだまだ気軽に作れるものではないですね。
でも、今回は量産したので、明日以降、機材やノウハウの話をしながら、他製品の紹介もついでに見ていただこうと思っています。(笑