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イベントでのプレゼンで立ち見を作る5つの鉄則!

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イベント会場でのプレゼンテーションは独特の雰囲気があります。

普段のセミナーでのプレゼンは慣れているけど、イベントでのプレゼンはどうもなれないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

かくいう私は、どっちかというとイベントのほうが得意です。
サイボウズがホントに無名だった2000年に当時のWorldPC EXPOに初めて出展して以来、毎年、もう数百回以上はプレゼンし続けている経験だと思いますが、周囲のブースに対抗意識を燃やせるのと、短時間決戦というところも自分にはあっています。

一応、ほぼ毎回立ち見を作れます。話し始めより終わりの人数のほうが少ないという経験はまずありません。
ブースとブースの間の通路の半分を超えて立ち見を滞留させ、事務局から注意をいただくのが勲章です。(わざとではないです。あくまで熱意の結果ということで)

※もちろん、サイボウズというブランド力の助けは借りていると思いますが。


オルタナティブ・ブログの読者の方も今月はイベント会場でプレゼンテーションする機会も多いかと思います。
そこで、今日は自分の10年間の経験から得た立ち見を作る鉄則を紹介したいと思います。

その前に、セミナーとイベントの違いをおさらいしましょう。
簡単にいえば、セミナー会場のプレゼンとイベント会場のそれの違いはテレビと映画の違い、そしてドラマとコマーシャルの違いです。
時間の長さもさることながら、その違いは聞く人のシチュエーションに大きく左右されます。

映画館まで足を運んでお金を払って密室に深く腰掛ける映画のストーリーは最初の30分は退屈です。しかしテレビドラマではオープニングから最大音量でハイライトシーンを出して、裏番組や雑誌、新聞、食事、ゲーム、恋人との語らいに逃げようとする視聴者を惹きつけます。

コマーシャルになるとなお顕著です。ほとんどがトイレに行こうとする全くそのテーマに興味のない人を無理やり引き止めて、しかも15秒で記憶に残る商品アピールを植えつけるという超難易度の高いミッションです。
コマーシャルに比べればイベント会場のプレゼンのほうがまだましです。

こう書くとなんとなくおわかりになると思いますが、イベント会場でのプレゼンは映画に対するテレビ番組、番組に対するコマーシャルのノウハウが役に立つわけです。
通常のセミナのーの場合は、60分なりの与えられた時間でストーリーを組み立てます。
しかし、ふと足をとめるイベントの場合は、コマーシャル同様にキーワードを一定時間ごとに連呼するとよいでしょう。
オープニングを静かに始めるなんてもってのほかです。
いきなり最大ボリュームで、印象的なキーワードを聴衆にぶち込みましょう。

15分以内の持ち時間とすると、3分で1センテンスのストーリーを5つ作り、それを全体で一つのストーリーになるように構成します。3分に一度セミナー全体を通してのキーワードを言うようにしましょう。
パワーポイント(keynote)の文字は、5メートル離れても見えるようにしましょう。

ここまでやれば、前もって座ってくださったありがたいお客様への対応はばっちりです。
さて、本番です。ここからは立ち見を増やすようにがんばりましょう。


本番で大切な5つの鉄則は以下のとおりです。

1.視線はブース外の通路を見て話す

手元を見て話すのはもってのほかです。通路を歩く人はまずスクリーンに目をやって、その次にプレゼンテーターの目を見るのです。その瞬間に眼力で足を止めましょう。
男性は自信に満ちた力強い視線を、女性は慈愛に満ちた包みこむような視線を。これで5人は立ち止まります。

2.声はPAの一番おいしいところを引き出すように

ブースのPA(音響)は基本はブース内に向けられて放たれます。それがマナーでありルールです。そしてセミナー会場での音響のセッティングはマイクの吹かれ防止と振動を音に出さないようにローカットされています。
さらに歌謡曲で言えばサビを歌う部分の周波数帯を強めにして、同じ音量でも遠くに音が届くようなセッティングがなされているのが普通です。

このブースの外に漏れるおいしい周波数を最大に活用しましょう。
腹式呼吸で、やや高めのハリのある声を出しましょう。
イメージのつかない方、選挙前日に聞こえてくるウグイス嬢の「最後のお願いです!」のあの声です。
これで近所のブースから10人は呼び込めます。立ち見の一列目ができました!

3.オーバーアクションで歩きまわる

言うまでもなく、ジョブズ氏になった気分で。
1列目の立ち見ができた後ろにさらに人を立たせるには、立ち止まっていては聴衆からプレゼンテーターが見えません。どうしたら2列目にも姿を見せることができるのか?
ステージを歩きまわりましょう。そして、オーバーアクションで語りかけましょう。
これで2列目ができました。

4.早口で、しかし間隔をおいて喋る

コマーシャルが見本です。多くのCMは最初からずっとアップテンポで13.5秒間鳴り続けます。しかしその後に0.5秒間静かな部分があり、最後の1秒はキーワードです。
プレゼンテーションでは、30秒間まくしたてて、一息吸ってから、大切な一つのことをはっきり語ると、飽きて立ち去る人を無くすことができます。
さらに3列目に並ぶ人にあなたの姿が見えなくても、プレゼン内容が伝わります。

5.終わりはバシッと切る

意外に難しいです。しかし、昔の歌謡曲がそうであったようにレコードはフェードアウトで曲が終わっても、生放送は「ジャン!」で終わります。
次に行きたそうにしているお客様を意味もなく引き止めても「ああ、次に行きたい」という思いしか残りません。
「最後に一つ覚えてください。◯◯です。ありがとうございました!」くらいでバシッと〆ると、その言葉を心で反復しながら次のブースに行ってくれるでしょう。


以上です!ご静聴ありがとうございました!

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