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通信キャリア戦争とクラウドグループウェア

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朝から日経ビジネスのサイトが朝から繋がりにくくなっています。
たぶん、繋がりにくい原因はこの記事でしょうね。
「KDDI、「iPhone5」参入の衝撃」

それだけではなかったと思いますが、ソフトバンクの躍進を支えてきた差別化の大きな要因としてiPhoneが果たす役割はとても大きかったはずです。KDDIが参入することで、端末で差別化するという戦略は今後は大きく変わってゆくのでしょう。

携帯電話業界は、長く基地局網(繋がりやすさ)、通信料(料金体系)、端末によって他社との差別化をはかり、顧客を獲得してきた業界です。しかし、グローバルなスマートフォンの端末進化により、キャリア独自の端末の差別化に意味がなくなってきた上に、最近は通信料でも各社横並びになりつつあります。
「パケット定額廃止の流れ加速」

同じく、日経ビジネスのサイトの記事ですが、この中で紹介される「050plus(ゼロ・ゴー・ゼロ プラス)」は、ドコモ向けではなくiPhone向けのアプリ。iPhoneから他社携帯への通話料を1/15にしてしまうそうです。

なんともすごい競争になってきました。
私たちは、ほんの2,3年前までは季節ごとに出る各社独自の新モデル発表会と新料金体系でユーザーは使う携帯キャリアを選んでいました。
MNP (携帯電話番号ポータビリティー) すら腰が重かった業界が、iPhoneとAndroidによる端末オリエンテッドな競争の結果、端末でも料金体系でも差別化できなくなってきています。

しかし、スマートフォン端末によってのみで、キャリア間の差別化構造が崩れたわけではありません。
iPhoneの魅力もAndroidの魅力も、単に端末の機能だけではなく、App StoreやAndroid Marketといったクラウド上のアプリケーション配布の仕組みや、Google Mapや各種SNSに代表されるクラウドサービスの活用によって、ユーザーは無意識のうちに端末の機能差より、その端末はクラウドサービスをどううまく使うことが出来るのか?という観点で選ぶようになったことが、キャリア独自モデルによる差別化を意味無きものにしてしまった本質的な部分です。

グループウェア業界においてもクラウド化によって、同様の競争が起こってきています。

クライアント/サーバー型グループウェアに対して、サイボウズは1997年にWeb型グループウェアという概念を持ち込み、市場のルールを変えました。そこから10年間以上グループウェア業界は、概ねWeb型グループウェアパッケージにおけるアプリケーションの機能、使い勝手の比較によってユーザーに選択されてきました。

つい2年前までは、グループウェアの営業に行けば、Notes、Exchange(マイクロソフト)、サイボウズの比較表に当たったものです。それはASPサービスが登場し、それぞれのプロダクトのASPバージョンがでてきても、運用形態以外の違いを市場にはもたらしませんでした。
しかし、クラウドの登場により状況が変わってきています。

コンシュマーベースで流行が移り変わる携帯電話業界ほどではありませんが、Web画面の上のグループウェアの機能差競争から、スマートフォン活用やセキュリティソリューションとの組み合わせ、業務システムとの連携など企業(もしくは企業グループ)のコラボレーション全体をどうデザインするかという情報システム上の戦略で選択されるようになってきています。

もはやグループウェアの導入は、スケジュールや掲示板ツールの導入ではなくて、コラボレーション環境のデザインになりつつあります。

サイボウズも今年の秋はいろいろと新しいニュースをお届け出来る予定です。
ワークスタイル全体を変えてゆけるような、そんな魅力的なコラボレーション環境を提供できるクラウドベンダーとして、新しい競争に勝ち残ってゆきたいと思います。

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