iPhoneやAndroidなどのグローバルケータイが狙われるリスクと島国ケータイ
iPhoneやAndroidを攻撃対象にするウィルスや攻撃は、グローバルケータイならではのリスクです。最近のスマートフォンはPCと同等に近いことまで出来るようになりました。が、脅威への対策はPCほど豊富に揃っていません。だからこそ、狙われる危険性が増しているのだと考えています。
iPhoneとiPadの脆弱性を悪用すれば、遠隔から情報を盗み見たり、不正操作できたりする。セキュリティ企業が攻撃を再現し、アップデートの重要性を呼び掛けた。
もしも、自分がウィルス作者ならば、どんな端末をターゲットにするでしょうか? 昔のような愉快犯から、金銭目的の確信犯に変わってきました。情報詐取を明確な目的としているので、様々な端末に狙いを定めるよりは、もっとも普及している端末を狙ったほうが効率よく感染普及できませんか? それがグローバルケータイです。
スマートフォンが出てくる前の従来グローバルケータイからあったリスクです。使われてないと以外に知られないものですが、利用者か多くいるケータイを狙うのは攻撃者の必然です。今どきは、ケータイからスマートフォンに変わってきました。遙かに多くの色々な事がケータイよりも出来るからです。世界初の「Androidウイルス」が出現、狙いの対象が広がってきました。島国ニッポンではグローバルケータイが使えなかったために、あまり気にすることがありませんでした。しかし、スマートフォンの急激な普及により、ニッポンでもグローバルな端末が多くなりました。
島国ケータイはご存じの通り季節ごとに新製品が出てくるほど、製品サイクルが早いです。ケータイメーカーも統廃合が進んでいます。最近は、スマートフォン人気によりiPhoneやAndroidなどのグローバルなものが主流になりつつあります。
このグローバルは、世界中で使われている分だけアプリケーションも豊富に揃っています。Webとの連携も、メールとの連携も抜群に快適です。そもそもの基準がインターネットだからです。
一方の島国ケータイは、国内だけで使われているのでアプリケーションも機種によって動かなかったり、利用者数を世界規模と比較する以前の話になってきます。言語の問題は何もなく、日本語で使えるのは歓迎するところでもあります。
この豊富なアプリケーションとは、本当に使える便利なものから、悪意なものまで・・・多くを含んでいます。普通に使っている時に、そんな事を意識することはありません。そんなことをしなくとも、便利に使えるからです。
どっちが良いとか。。。って話ではありません。それぞれ一長一短です。利用シーンによっても変わってきます。
ただ、ケータイって常に身近にあり、手の中で動くので、感覚的にはPCよりも近い存在です。これは「なんの根拠」もなく、いつも一緒にいるから安心してしまっている・・・人の感覚なんてそんなものです。PCにも言える事ですが、実際に繋がっている先は、どこかわかりません。良くも悪くもインターネットなのです。
水と空気と安全はタダと言われてきた島国ニッポンですが、この感覚がケータイにも影響しているように思えてなりません。この国がどれほどに恵まれた環境にあるのか?・・・中にいるとわからないものです。端末も使っている分には、特に意識する必要もないでしょう。
今まで手に入れようがなかった、グローバルな脅威は今手元にあります。実際に目の前にあるのは端末だけなので、その先は見えないし、ニッポン国内で普通に使えるのは、従来ケータイと何ら変わりはありません。
海外旅行に行くときに、渡航先を確認することはしても、インターネットで繋がっている先をチェックするという考えはあまりないと思います。カメラをぶら下げたカモに見えるような観光客にならないためにも、脅威があることだけは知っておきたいものです。