スタンダードイメージ「SQLServer2008」 「CentOS6.2」、パブリックイメージ「Ubuntu11.10」をリリースしました!
こんにちは、ちなつです。
今回は、ニフティクラウドを中から支えるインフラ担当久江の記事をご紹介します。
(*本記事の最後に久江のプロフィールを掲載しています)
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※この記事は2012年4月3日に執筆された記事になります。
はじめまして、ニフティクラウドのインフラを担当している久江(キュウエ)です。2012年4月2日、ニフティクラウドで以下のOSが選択できるようになりました。ニフティクラウドで利用するポイントについてご紹介します。
- スタンダードイメージ
- ・Microsoft SQLServer 2008 R2(64bit)
- ・CentOS 6.2 64bit Plain
- パブリックイメージ
- ・Ubuntu 11.10 64bit
スタンダードイメージは、通常のニフティクラウドサーバー作成画面で選択可能なOSです、またパブリックイメージはカスタマイズイメージの一つとして提供するOSになります。
前者は「作成まで5分」となりますが、後者はサーバーコピーなどと同じくらいの時間が掛かる可能性がありますので、お気を付けください。
Microsoft SQLServer 2008 R2(64bit)
はじめにMicrosoft SQLServer 2008 R2(64bit)のニフティクラウドにおける仕様についてご説明いたします。
1. 概要
Microsoft SQLServer 2008 R2(64bit)がプリインストールされたMicrosoft SQLServer 2008 R2のOSイメージを提供いたします。
これまでニフティクラウド上のサーバーにMicrosoft SQL Serverを導入いただく際は「ボリュームライセンスの購入」+「SA(ソフトウェアアシュアランス)の契約」+「ライセンスモビリティの申請」が必要でした。今回ご用意させていただいたイメージは、従来のライセンスの手続きや設定作業が必要なく、後述する価格にてすぐにMicrosoft SQL Serverを利用することが可能になりました。その他、Microsoft製品の取り扱いは従来同様となります。詳細は以下のFAQをご確認ください。
2. 価格
通常のOSとの違いとして、OS利用料金に加えて以下の月額料金が必要になります。従量課金の提供はございません。また、必ずMicrosoft Windows ServerとMicrosoft SQL Serverはセットでのご提供となり、Microsoft SQL Serverライセンス単体での提供は行っておりませんのご注意ください。
普段、「検証のために従量課金で試してから…」という方はご注意ください。最小構成1vCPUのminiタイプのOSを使用した場合は、「\7,875 + \3,675 + \33,600 = \45,150」となります。コントロールパネル上では以下のOS利用料とMicrosoft Windows Server利用料の合算料金のみが記載されますのでご注意ください。※2012年4月度はキャンペーンで\33,600のライセンス料金がオフになっています。
3. インストール時の設定
Microsoft SQL Server Management Studioのデフォルトユーザが「sa」ユーザで作成されており、パスワードがデフォルトで設定されていないため、saユーザでの初回ログイン時にパスワードを設定していただく必要がございます。また、SQL Server 2008のフェールオーバークラスタリングモードは初期インストール時に設定しておりません。インストール時のインスタンスの選択では「既定のインスタンス」を設定しております。
ニフティクラウド利用上の注意
SQL Server 2008では月額料金の提供のみとなっていることもあり、オートスケール機能が利用できません。お客様自身で、イメージ作成などを利用し、一か月単位でサーバースペックを変更していただくことが必要となります。
また、Windowsファイアウォールを有効にしておりませんので、リモートからSQL Serverへアクセスを許可する場合には1433ポートを許可してください。
仕様についての詳細は以下のページをご参照ください。
CentOS 6.2 64bit Plain
続いて、スタンダードイメージで提供するCentOS 6.2 64bit Plainについてニフティクラウドでの仕様などをご紹介いたします。
1.概要
ニフティクラウドの中でもLinuxサーバーとして人気の高いCentOSの現時点での最新バージョンになります。
2011年12月にパブリックイメージとしてリリースしたCentOS 6.0 64bit Plainと変わり、スタンダードイメージとして5分以内でサーバー作成が可能です。
CentOS5系からの違いとしてファイルシステムがext3からext4が標準化され、ファイルシステムの最大サイズが拡張されたことにより、大容量で大規模システムのサーバーとして利用可能です。
2.インストール時の設定
インストール時にminimal構成と日本語のサポートを追加しており、前述したとおりファイルシステムはext4を選択しております。
また、ニフティクラウド環境で必須となるvmware-toolsを追加するためのモジュールとBINDが追加されております。
インストールパッケージの詳細については以下のページをご覧ください。
3.ニフティクラウド利用上の注意
CentOS 6.0のパブリックイメージを本ブログで紹介した時にも記載いたしましたが、CentS6系になってNIC の識別を /etc/udev/rules.d/70-persistent-net.rules で行っております。
ここにはNICとethXの結びつけをMACアドレスで行っておりますが、ニフティクラウド環境でサーバーコピーやイメージ化を行う際に、MACアドレスの情報が書き換わるため、コピーが妨げられる可能性があります。
そのためニフティクラウドでは初期設定として、以下のように常に情報がクリアされるようになっているのでご注意ください。
Ubuntu 11.10 64bit plain
Debian系OSとして昨年12月にリリースしたUbuntuOSの現在の最新パッケージをパブリックイメージをリリースいたします。
記事作成時ではベータ版のUbuntu 12.04がLTSとして正式リリースが控えている状況ですが、experimental releaseとして提供させていただきます。
1.インストール時の設定
Ubuntuは英語版を選択しております。また、インストール時にopenssh-server構成を選択して、aptitudeでvmware-toolsをインストールするために必須なbuild-essentialsとlibwrap0を追加しております。
2.ニフティクラウド利用上の注意
Ubuntu 11.10ではsnmpの設定が、既にリリースしているUbuntu 10.04の手順と異なる点がございます。
パフォーマンスチャートやオートスケール利用時に必須の設定となりますので以下の手順をご参照ください。
以上でsnmpの設定は完了です。ニフティクラウドのコントロールパネルからパフォーマンスチャートやオートスケールをお試しください。
3.コンパネ上の表示
コントロールパネルではメニューのイメージ→カスタマイズ→パブリックから下記のように表示されます。
※また、このイメージをコピーして再配布した場合は、サーバー管理画面でOS名の表示が「Ubuntu 10.04 64bit Plain」と表示されます。ご注意ください。
ニフティクラウドでは引き続き最新OSや、お客様からのご要望が高いOSに対応し、サービス開発のスピードを更に加速できるようにいたします。
今後ともニフティクラウドをよろしくお願いします!
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プロフィール
ライターネーム:kyue
ニフティクラウドのインフラ運用、OS提供の仕事をしています。
新しいOSやイメージが出る時にこのブログでご紹介いたします。
入社二年目。一流のインフラエンジニアを目指して日々勉強中。
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