オルタナティブ・ブログ > ニュータイプになろう! >

もしも洞察力があったなら……。

Eat your own dog food (自分で試す)

»

なにやら小難しいタイトルでありますが、この「eat your own dog food」というのは、自社あるいは自分で作ったり編み出したりした商品やサービスを実際に自分で使ってみて、その価値を確認していくというものになります。私の過去の経験で言えばハンバーガーやタイヤや工具、コンピューターや大型のデータベースを使ったアプリサービスなどがあります。実際に自分で使ってみることで利用者の立場で利便性や費用対効果的なことを机上の理解から確信へと変えていくことができます。この確信を得ることでほかの人にご紹介するときに迫力が増したプレゼンテーションとなるんですよね。

消費者の立場では、洋服や車やバッグなどで実際に購入を検討するときに売り子の方が「私もこれ使っているんです」などとその体験談をお聞きするとつい欲しくなって財布を開いてしまいます。その体験談の中には良い情報もあれば、適度に不満もちりばめてあると、「売るためにいいことばかり言う人じゃないんだな」とバランスの取れた信頼がにわかに醸成されます。

皆さんの購買体験「なぜそれを買ったのか」を単なる商品の機能的な良さのほかに、どのような体験をして購買に踏み切ったのかということと向き合うと面白い知見を得ることができそうですね。

かつていた工具関連の会社でのカスタマージャーニーでは

認知-->記憶-->接触/体験-->使用(購入)-->満足-->推奨

(AMTUL+P)

というものをグロービスの資料を応用し構築したことがあります。その分野で特にビジネスが動いたのはこの「接触/体験~使用(購入)」の個所でした。事前に得た情報と体験が同じか近しい、場合によってはそれを超えていく場合に受け手は感心し、感動し、心が動かされるということなんですね。

Comment(0)