「おったて鯛」平野レミ先生は稀代の天才にちがいない
趣味として料理をしつつも、お料理番組自体はめったに見ることはないのですが、たまたま目にした1月8日(月)放送のNHK「ぽかぽか家族に福きたる!」。
"もうそろそろお正月気分も終わり。
でも、寒くてこたつが手放せないグータラ家族に、お隣の料理愛好家・平野レミさんが元気いっぱいに登場!
「芯からあったまる料理があるわよ!一緒に作りましょう!」「よーし!」グータラ家族も大はりきり。さあ、レミ流ぽかぽかヘルシー料理作りのはじまりはじまり~。"
参加者全員が同時にしゃべったり、段取りがアドリブで変更になったり、観る側もハラハラドキドキの生放送。この緊張感とスリリングなエンタテインメントは個人的に「最後のジェダイ」に勝るとも劣らないいまのところ2018年ナンバーワンの至極のコンテンツとなりました。
すでに各方面で話題となっているのでいまさら感がなくはありませんが、その驚きの超創作縁起物新春料理をとくとご覧ください。
まずは序の口
材料は主に、にんじんです。
これは、過去に丸ごとブロッコリーのたらこソースを披露された実績がありますので、インパクトはあるし、エンタテインメント性も抜群ですが、あえて序の口とさせていただきました。
そして、大関級
メインはかぼちゃじゃなくて、カレーです。華麗なやつ。
これはタカラトミーさんで有名な「黒ひげ危機一発」のように、家族全員で刺さった野菜を一本ずつ抜いていきます。一か所はカボチャに溜まったカレーの蓋の役割をしていて、これを抜くとだらだらだらーってカレーがごはんにかかる仕掛けとなっています。いや、すごいもの作りましたね。楽しそう。
そして、、、極めつけの横綱級
これを作る段階で平野先生はとにかく「何をおったてる♡??」「とにかくおったてるのよ!!!」などと謎の投げかけを繰り返し行い、心が汚れている私はNHKなのに生放送で大丈夫なのかしらと別の視点でハラハラドキドキしておりましたが、ご本人はただただ純粋に「おったてたい!!」という目的に忠実だっただけのようです。
そして、出来上がったのがこれ。
びっくりですよね。
どのようにしておったっているのかなど詳細はNHKのウェブサイトで確認をいただいたほうがよさそうですが、どうやら鯛に櫛が刺さっていて、それを土台にはめこんでいるようです。
世界を見渡しても「鯛を立てよう」と思って実際に作ってしまう人はそうはいないと思います。見た目のインパクト、横綱級です。
しかし、私がおおっと感心したのはここからです。
おったて鯛、見た目はインパクトがありますが、果たして食べられるのでしょうか。皆さん、そう思いませんでしたか?
私も飾りものとして作ったのかと思っておりました。
平野レミ先生が稀代の天才と申し上げたいのは、(当たり前かもしれませんが)ちゃんと食べることを考えて作っているところなんですね。
曰く「これは鯛のシュラスコよ!」と、一切の迷いなくざくざくと身をほぐして皆さんにふるまったことです。
私は思いました
「まぁ、なんておいしそう!」と。
プレゼンテーション(盛り付け、装い)と可食性、そして味や香り。これらがバランスよく組み合わさってこそきっとめでたく楽しい食事になるのでしょう。
大変勉強になりました。
なお、平野レミ先生とその仲間たちは大変短い時間かつ生放送の中で13品目を完成させました。そのテンションの高さ、スピードと手際はすさまじかったです。
*すさまじい=程度がはなはだしいさま
恐ろしい。ものすごい。「―・い形相」「―・い台風のつめあと」
驚くほど激しい。「―・い反対の声」
(goo辞書より)