You Say JP, We Say Apple+IBM
2015年4月30日、とても大きな発表をニューヨークで日本郵政、Apple、IBMで行いました。
日本郵政グループ、IBM、Apple、日本の高齢者がサービスを通じて家族・地域コミュニティーとのつながりを築くためにiPadと専用アプリケーションを提供
東京、ニューヨーク州アーモンク、カリフォルニア州クパティーノ2015年4月30日(現地時間) 発
日本郵政、IBM、Appleは本日(現地時間)、日本の多くの高齢者の生活の質の向上を目指す画期的な取組を発表しました。AppleとIBMが昨年発表したグローバルなパートナーシップを礎に、今回の取組では、iPadにIBMが開発するアプリケーションとアナリティクス技術を組み込んで提供することで、何百万もの高齢者と各種サービス・医療・家族とのつながりを実現します。
高齢者向けに開発されたアプリケーションとiPadを活用した実証実験を実施した後、日本郵政グループは、2020年までにサービスを段階的に増やしながら、国内の400万から500万人のお客様に提供することを目指します。
このニュースは国内外に駆け巡り、大きな反響となりました。
USA Today: IBM, Apple, Japan Post tackle aging
Japan Post, IBM and Apple Announce Mobile Service for Seniors(動画)
この会見は事前に内容を伝えることができなかったため、日本メディアへの案内を一手に引き受けた私はニューヨークへ密かに行き、「内容は言えないけど、明日の朝8時から会見をやりますので来てね。」という電話を片っ端からかけました。概ね「そんなんじゃ行ったほうがいいのかどうかわからねぇ。」という訝しげな雰囲気ではありましたが、結果的に大勢集まっていただきました。実際に重鎮が三人が並んだところを見て、ある記者が一言。「ほんとに来たよ。すごい。」と感嘆の声が上がっていました。終了後は「貴重な機会をありがとう。」と方々から感謝されました。実際、三人はそれぞれとても多忙なので、この邂逅は簡単には実現できません。
内容の詳細はニュースリリースや関連の記事に委ねますが、今回の取り組みが醸成する社会的な価値は「人生の質を改善する」というものです。大変大きなテーマですし、明日すぐにできるものではありません。しかし、大きな影響力を持つ三社が、人材や資源や技術を集約することによって世の中を少しだけよくしていくスピードが高まりそうです。
AppleとIBMはそれぞれのこれまでの実績や知見を踏まえて、B2Bの事業推進で2014年7月に提携をしました。この提携で得た更なる知見を、日本郵政グループの事業推進に役立て、大規模に展開することを目指しています。
会見場となった51 Astor Place, New York City.
*普段は2014年10月にオープンしたWatson事業の拠点となっているため、一部の方々が「Watsonが関係しそう」という憶測をたてていたようです。が、今回は関係がありません。(きっぱり)
*なお、Watsonは人工知能とは呼びません。
*タイトルはダジャレです。ご容赦ください。