【説明しよう】「イノベーション」っていったいどういうこと?
イノベーションしよう!
イノベーションを解き放とう!!
イノベーション志向!!
イノベーションのジレンマ!!
とか、イノベーションという言葉をあちこちで目にして耳にすることが増えましたね。
もしもオフィスで新人君(さん)に、
「イノベーションって、どういうことですか?」
と聞かれたらなんて答えますか?
「イ、イノベーションってのはなぁ、その、、つまり、、なぁ。」
などとなる前に、
まず、ググりましょう。ヤフーでもエキサイトでも何でもいいので、とにかくググりましょう。
すると、ウィキペディアがいやでも目にとまります。
一部だけ引用させていただきます。
「イノベーション(innovation)とは、物事の「新機軸」「新しい切り口」「新しい捉え方」「新しい活用法」(を創造する行為)のこと。」(出典:ウィキペディア)
きっと皆さんは、なるほど言葉にするとこうだな、と納得されるでしょう。しかし、重要な問題があります。今は、新人君(以下、新ちゃん)に聞かれているのです。そんな難しい言葉を使ってはいけません。それにこんな文章、言葉の説明のために暗記するのは大変です。しかも、せっかく伝えても、言葉だけだと大抵すぐに忘れてしまいます。
本人に、「イノベーションとは何か」を体感してもらう必要があります。
私はこう伝えます。会話をお楽しみください。
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私:「えーと、腕時計はしているかな。うん、そう。それ。それをね、あっ、今は左手につけているね。それをね、右手首に付け替えてみようか。」
新ちゃん「はいっ。してますっ」
新ちゃんは腕時計を左手から右手につけかえる。
私:「おお、いいね。。。で、、、、、どんなかんじがする?」
新ちゃん:「んんっ。なんか変です。」
私:「変っ?もっと教えてっ」
新ちゃん:「気持ち悪いです。すぐに元に戻したい感じです。もう戻してもいいですか?」
私:「そうだろうそうだろう。だめだよ。そうだよ。これがね、イノベーションそのものなんだよ。最初はね、なんか変な感じがして、気持ち悪くて、すぐに元の方がいいなって思ったりする。でもね。」
新ちゃん:「・・・」
私:「やがて、慣れてくる。そしたら今度は新しい方が心地よくなってくるんだよ。」
と、まぁ、こんな具合です。
これは、腕時計を普段しない人には使えないネタですが、つまり、「普段習慣でしていること」を「変えてみる」ことで得られる違和感や気色悪さを体感することで、そのイノベーションの先にあるものではなく、その始まりや過程で沢山の違和感と相対しなければならないことを学べます。
方々のリーダーの方たちには、
「イノベーションって、気持ち悪くて当たり前。」
とご理解いただければいいでしょう。