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日伯交流年-ブラジルと日本の交流100年に興味を持ってみる

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2008年は日本と伯剌西爾(ブラジル)が交流を始めてちょうど100年に当たるそうです。
これを記念して、この秋には明治神宮周辺などで大掛かりなイベントが行われる模様。

ブラジル大使館・日伯交流年公式ページ

もう16年前にもなりますが、インターネットが普及する以前、とある新聞社のサンパウロ支局に勤めるシニアと思しき方から、たまたま仕事を通じて連絡があり、以来、公私にわたってエアメールでの文通をしたことがあります。最近でこそ、新興国(ここではBRICs)の一員として、あるいは、バイオ燃料の推進、普及国としてその名前は世界にとどかせていますが、当時の私にとってはなじみの薄い、地球の裏側の国。知っていたことといえば、サッカーと、カーニバルと、ボサノヴァくらいのものでした。

エアメールの相手は新聞支局に現地登用された日系ブラジル人の方でした。かつて日本にはいらしたことがあるそうですが、近況を知るすべが乏しく、普段はサンパウロに遅れて届く新聞や雑誌を通じて日本の情報をアップデイトしていたそうです。約2年の文通で、仕事を超えてこの方から伝わってきたのは、日本という故郷への想いでした。日本はどうなっているか、何が新しくなっていて、何が流行っているのか。そうしたことを、私のような若輩者(当時)を通じて知りたがったのです。

仕事に忙殺されているときも、日本のコンピュータ事情や、流行の音楽や、経済環境などを私なりにしたためていました。相手の方が郵便で届くそのような情報をどのように活用されていたのかわかりませんが、返信のたびに、新しい情報への喜びと、驚きと、故郷への想いが綴られていたのです。在外の日系の方の日本への想いに出会ったことで、私の中に小さな感動が生まれました。もっと日本の情報や価値を発信して、結果的に在外の方が癒されるなら、それはとっても嬉しいことだ、と。

今年、日伯交流年を迎え、日本とブラジル、そして日系の方々との交流が盛んに行われることでしょう。また、たまたまですが、外苑前の日本オラクル新本社ビルの界隈で、日伯交流年の関連イベント「BOSSA JINGUMAE 2008」が10月ごろに開催されるそうです。私もせっかくですので日本発という情報発信、交流先として、今年は伯剌西爾(ブラジル)を視野に入れようと思います。

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