Zoom と Google docs によるオンライン・ミートアップとしての白熱塾
コロナウイルス感染拡大回避のための政府要請も踏まえ、直近2回の白熱塾は、オンライン・ミーティング、オンライン・セミナーの定番となった Zoom を使った白熱塾オンラインとして開催しました。
白熱塾で共有・議論した内容は別の機会に譲ることとし、ここではオンライン・ミートアップを実践した経験談として書き残しておこうと思います。
2020/2/6(木) (前哨戦)
第144回白熱塾:オープンソースを理解する〜ライセンス、開発体制、ビジネスモデル
参加者数:約20名
オンラインではなくいつも通りに会場にお集まりいただくスタイルでの白熱塾でしたが、白熱塾としては初の試みとして、会場に集まって Face-to-face で口頭で議論しつつも、google docs に各自PCやスマホ等からアクセスし、各自が自分の言ったこと、言いたこと、そして他の人の発言を共同編集機能で追記、編集してみました。
いつものように時間切れで議論終了時に、共同編集したドキュメントは「完成したもの」とはならなかったものの、議論の内容や口頭で出なかったことなども1つのドキュメントとなっており、後に議論の内容を思い出し、整理するには十分なものとなりました。
この共同編集併用スタイルは、「記録」「ドキュメント」としての効果だけでなく、口頭での議論で、論点が発散することを適度に抑えられたように思います。全員が、議論の推移を、耳と頭だけでなく、目で追いつつ発言することで、いつもの「朝まで生テレビ風」(テレビ番組の朝生が全てそうであるわけではありません(笑))の取り留めのない議論になってしまうことが自然に抑えられたように感じました。
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2020/3/12(木) (完全オンライン)
第145回白熱塾(リモート):デジタルトランスフォーメーション鬼十則をつくる
参加者数:約10名
この回では、明確なゴールを設定し、議論の時間は2時間限定というタイムボックスとして、全員がリモート参加の完全オンラインの状態で議論を行い、ひとつのドキュメントを作成することを目指しました。利用したツールは、zoom と google docs です。
前哨戦同様に、zoomでの口頭議論と並行して google docs 共同編集によって議論を重ねつつ、「デジタルトランスフォーメーション鬼十則」をつくっていきました。 共同編集のためのテンプレートは、「議論の場」、「完成させる場」、「参考情報/ネタの場」という3つのセクションを予め設けておきました。 議論を始めた頃はこのセクションを使おうとしていたものの、議論が進むにつれて、違うページに移動することが煩雑であることがわかり、結局は「議論の場」の中に「完成・合意できた文」と「未完成・未合意であるが載せたい内容」を皆で書きながら口頭議論するスタイルに自然に移行していきました。
残念ながら2時間のタイムボックス内で「鬼十則」は完成しませんでしたが、「五則」ができ、また追加すべき内容がメモとして残った状態で終了しました。
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2020/3/16(月) (オンラインと一部の人がFace-to-faceのハイブリッド)
第146回白熱塾(リモート):デジタル・トランスフォーメーションの基本の「き」
参加者数:約30名
もともと講師を引き受けていただいた斎藤昌義さんの名古屋出張に合わせて企画した「名古屋開催+オンライン配信」での白熱塾でしたが、新型コロナウイルスの影響から名古屋出張が延期となったため、「講師も含めたオンライン・セミナー + 一部少人数が会場」という形態となりました。
これまで経験した様々なテレビ会議、電話会議での失敗体験、気付きから、「一部少人数の会場に集まっていただいた方々」には、「会場内だけの会話はしない」ようにして「全ての発言はオンライン参加のリモートの方々にも聞こえるように」とお願いしました。 テレビ会議でよく起こる問題点として、face-to-face で行っている議論、特に発言とそれに対する反応がリモート参加者に伝わらず、情報量に差ができてしまう結果、リモート参加者が議論に完全に参加することが難しかったり、疎外感を感じてしまうことを経験していたので、「会場内ローカルな会話禁止」としてみたのです。
結果としては、完全オンラインと同様にオンラインと一部Face-to-faceは問題なく、楽しい、有意義な議論ができたと思います。 ただ、ひとつ言えることは、せっかく会場に集まった(と言っても、全参加者32名中、会場にいたのは数名だけですが)人たちにとっては、わざわざ会場まで足を運び、臨場感、空気感を味わおうとしていたのに、オンラインと何も変わらず、「だったらオンライン参加でいいじゃん?」という感想だったのではないかと推測しています。
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以上の経験から言えることは、以下。
- オンライン・ミートアップは十分機能する。
- ツールとしては、zoom などのストレスのないオンライン会議ツールと google docs のようなストレスのないオンライン共同編集ツールの併用が良い。
- 一部の人がどこかに集まってのハイブリッド型とするよりも、全員が個別にオンライン参加とする方が、均一なコミュニケーションが取れる。
- 人数が多くなると、face-to-faceだけの場合でも、隣同士などでの並行別議論が起こってしまうが、全員が個別にオンライン参加ならば、本当に全員での議論ができる。(ローカルエリアネットワークが生まれない)
1日も早い新型コロナウイルス感染の収束を願いつつ、オンライン・ミートアップとしての白熱塾を継続的に開催しようと考えています。
最後となりましたが、いつも白熱塾に参加いただいているみなさま、講師役となっていただいているみなさまに感謝すると同時に、引き続きのサポートをよろしくお願いします。