デジタルトランスフォーメーションによる新規事業創出やイノベーション創出を担う組織のメンバーにもとめられること
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【デジタルトランスフォーメーションによる新規事業創出やイノベーション創出を担う組織のメンバーにもとめられること】
あるコンサルファームの人によると、2017年と2018年は日本企業のイノベーション組織新設ブームだったとのこと。しかしながら、うまく行っている組織は稀れらしい。様々な企業の同様な組織のリーダーのみなさんとの会話の中で僕が思っているイノベーション組織のメンバーに求められることを挙げてみました。多すぎるような気がするし、多くを求めすぎるような気もするけれど、少なくともこういう風になりたい!こう心掛けたい!というメンバーが集う組織を創る必要があると思います。
- 企業会計の基本を理解しており、事業計画立案やレビューに際して貸借対照表および損益計算書を元に検討ができること。
- 既存の製品・サービスとの比較検討に際して、ユーザー視点に立ち、中立的かつ客観的に考えることができること。
- ユーザーが満足しよろこんでお金を支払う気になるレベルの製品・サービスの機能や品質を実現できる技術および体制を持つこと。
- ゼロからイチを創るセンスを持ち、かつ事業が軌道に乗せるまでやり切るパッションと責任感をもつこと。
- 既存のしがらみを一旦忘れ、物事をシンプルに考え、整理できること。その上で既存のしがらみを打破できること。
- 正解がないことに挑むことを理解し、正解が誰もわからない前提で仮説検証サイクルを回すマインドがあること。自分の中に軸を持って自分の頭で考えを整理することができること。
- 過度な投資を志向するのではなく、リーンスタートアップを実践できること。
- 市場規模の予測をリーズナブルにできること。また、予測した市場規模に対する獲得目標シェアを実現可能性を保守的過ぎずアグレッシブ過ぎずに考えらえること。
- 売上だけでなく、むしろ利益を主眼に事業計画を検討し、事業が軌道に乗るまでのキャッシュフローを見積もることができ、また損益分岐点を超えた後の営業利益率を高めるプランを描けること。
- 自社だけで製品・サービスを開発・提供できない場合には、必要十分かつ最適な最低限のパートナーを選び、交渉し、双方が十分な利益を得られる事業構造を構築できること。むやみやたらにステークホルダーを増やさないこと。
- 開発だけでなく、維持保守および運用に関して、低コストで必要十分な体制を構築できること。
- グローバル展開を視野に入れるが、まずは特定の市場において利益を得られる事業立ち上げを考え、実践できること。
- 現状の否定に終始することなく、自ら未来を切り開くことを志向し、その意気込みや構想、計画について、ステークホルダーから共感および同意、賛同を得るための論理的説明ができること。
- うまくいかないことを他責にしないこと。阻害要因がある場合、それを自ら取り除くことができること。
- 変化に柔軟に対応できること。間違いや失敗を早い段階で自ら認め、必要なピボットができること。
- 様々な視点を持つ多様なアドバイザーを持ち、様々な意見に対して真摯に耳を傾けられること。反論されても折れない心を持つこと。
- 焦らず余裕を持つこと。努力や自己犠牲をアピールせざるを得ない状況に追い込まれることのないように振る舞えること。
- うまくいかない状況となった場合に、傷が浅いうちに止める決断ができること。あらかじめ決めた撤退要件に従うことができること。
- プラットフォーマー、エコシステム、データを持つ者が勝ち、マイクロサービスが売れる、等の流行り言葉、バズワードに惑わされることなく、事業計画を立案できること。
- そして、人に好かれる愛嬌を持つこと。困った時に助けてくれる応援団を持つこと。孤軍奮闘とならないこと。あのひとのプロジェクトに参加したい、あの人のためなら一肌脱ぎたいと思われる人間的な魅力を持つこと。
- 上記20項目を意識しながらも、それでも「人々のためになることを自分が信念を持って創る。」という強い想いを通すために必要な場合には、キチンと「NO!」と言えること。
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