『使えない「下位10%社員」をリストラするか?』という記事を読んで
使えない「下位10%社員」をリストラするか? という PRESIDENT Online の記事に関してFacebook上で様々な興味深い意見があった。
ちょっと考えさせられたのは、いわゆる 「組織論2・6・2の法則」 である。
組織は「20%のできる人」「60%の普通の人」「20%のできない人」に構成されている。そして、ある層(レイヤー)の構成員が抜けると残った構成員によって自然に 「2・6・2」 に再構成されるというものである。
この話は、蟻の生態でも観察されるそうである。 でも、人間は蟻じゃないし、組織の持っていきかた次第で何とでもなるのじゃないか、と思い、いくつか思考実験を始めてみた。 その取っ掛かりを自分のメモ代わりに書いてみる。
まず、「20%のできない人」 が抜けるとどうなるか? 特に日本の組織論で言われていることを絵にしてみると以下のようなイメージだろう。
下位層がいなくなると、残りの層が下位層を補ってしまうというのだ。
では、逆に 「20%のできる人」 が抜けるとどうなるのだろうか?
中間層が上位20%が上位層を補うことになる可能性がある。
更に、希望的に考えると、以下のような絵になる。
中間層および下位層全体で上位20%を補うこととなり、組織全体が向上するイメージである。
では、記事にあった下位10%が抜けるとどうなるのだろうか?
下位20%の内の10%が抜けたことにより、残りの下位10%が奮起する。 ヤバッという感覚となる。 それが中間層、上位層に連鎖することによって、結果として残り90%全体が向上していく可能性があるのではないだろうか?
これが、GEの人事制度:選別 (業績上位20%は昇進させ、70%は育成し、底の10%は解雇するというもの)が狙っていることなのかもしれない。
複数の組織のそれぞれで2・6・2が構成されているとすると、更に様々なパターンが考えられそうだ。 こんなことも、4月20日夜に予定している勉強会:「Open白熱塾」で議論してみたいと思う。 (Open白熱塾は、まだ参加可能です。こちら。)