「一杯のコーヒー」から学んだ戦略を実践してみる
ベストセラー 「100円のコーラを1000円で売る方法」 の著者である永井孝尚さんの講演を聴く機会がありました。45分間の濃縮短縮版の講演でしたが非常に面白く、実践的でしたので、さっそく『戦略は「1杯のコーヒー」から学べ』を読み、更に勉強させていただきました。
「戦略は一杯の~」は、「100円のコーラ~」よりも、より実践的、具体的に 「で、どうするか?」 を示してくれている内容です。 コーヒー業界の具体例を挙げつつ、バリュープロポジション戦略を練っていくというストーリーで、ビジネス本が苦手な人でも一気に読める構成となっていると思います。
僕が気に入ったのは、永井さんの講演の中でも紹介されていたシンプルなフレームワーク。 様々なフレームワークがありますが、それらを用いて戦略策定を行おうとしてもなかなかゴールまでたどり着くことは難しかった経験を持つ人も少なくないはず。 僕もそんな一人でしたが、この本で紹介されているフレームワークはシンプルに、「自社らしさ」 と 「それを顧客にとっての価値に変えるためには」 だけにフォーカスしたものです。
永井さんも企業のワークショップ講師としてこれらのフレームワークを活用し様々な企業の戦略策定のお手伝いをされているようですが、僕も社内で実践してみました。
Value Proposition の簡単な説明の後、フレームワークの説明と検討、記載の仕方を説明し、
次のワークシートをもとに各組織のリーダーに検討、記載してもらいました。
一旦集計した段階ですが、各リーダーのフォーカスしている領域や考え方、自社の強みやお客様ニーズの捉え方に差があることがよくわかります。これを使って、今後更によいディスカッションができそうです。