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アット東京(@Tokyo)を東京電力が売却 (2)

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断片的となりますが、売却が本格化した東京電力の子会社:アット東京について分析してみます。

その1は、こちらをご覧ください。

データセンター事業というと馴染みのない人にとっては最先端のITサービスに聞こえるかもしれませんが、実は設備全体の重要性やコスト構造の観点から見ると、テナントビルの賃貸業に近い形態です。

クラウド事業、データセンター事業の構成要素を非常に簡単にまとめた図に、アット東京と東電の保有資産、保有サービス(推測)を書き加えて見ました。

Attokyo

主力の豊洲のデータセンターに関しては、東京電力の大規模変電所建物を使い、恐らく電力関連設備も東電の資産を借用。
非常用発電機に関しては、データセンター開設当初に伺った話によると東京電力が提供する電力供給は止まらない前提なので、非常用発電機は不要とのこと。 そのため、テナント要望によって個別に設置していると聞いたことがあります。(数年前の噂話)
データセンターの空調設備は特殊なので、アット東京資産の可能性があります。
ネットワークは通信事業者が対応。
更に前エントリーで書いた通り、アット東京はデータセンターのWholeSaleまたは大規模顧客向けに特化しているため、いわゆるクラウド事業は行なっていません。従い、自前のIT機器やIT運用体制もほとんど持っていないと思われます。

こうして整理してみると、アット東京はデータセンター事業の構成要素の多くを東京電力から賃借し、他のクラウド事業者やデータセンター事業者、大口需要家に対してサービス販売している企業とも言えます。

東京電力の事業から切り離された時にどれだけの競争優位性が保てるのか、慎重な検討が必要と思われます。

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