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警察官のたかり アンゴラ滞在記 #5

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日本企業の海外進出IT支援で滞在しているアフリカ アンゴラ共和国の首都ルアンダでの滞在記 No.5です。

やられてしましました、警察官からのタカリ。 (正確には、お金を渡さず逃げきりました)

よく海外で警察官やイミグレに賄賂を要求されるという話を聞きますが、私自身は賄賂要求がありそうなブラジル、コロンビア、パナマ、ベトナム、フィリピン、インドネシア等でも警察官に因縁をつけられたり、お金を要求されたことはこれまでありませんでした。
しかし、ついに、ここルアンダで遭遇してしまいました。

しかも、人通りの多い夕方、未だ明るい中で、かつ外国人(白人)が多く宿泊するルアンダでも最高級ホテルであるHOTEL ALVALADEの前でです。

ホテルの前の道路の反対車線で車を降りると、反対車線のホテルの正面近くで検問らしきことをしている警察官が3名いました。 道路を渡るために車が途切れるのを待ちつつ見ていると、渋滞している自動車ではなく、渋滞をすり抜けているオートバイ、二輪車を止めて、免許証やオートバイの登録証などをチェックしているようでした。

道路をホテル側に渡り終えたところで、警官2名が何故かアミーゴ(友達の意味)と言いながら近寄ってきて、ガゾーサ!ガゾーサ!と言う。
実は、こんなこともあろうかとリスク低減のための最低限ポルトガル語として賄賂=ガゾーサ (Gaseosa:賄賂を意味するスラング) を調べていたので、『ああ、お金を要求しているのか』 と即座に理解。
しかし、こちらはパスポートも携帯しているし、人通りは多いし、何より宿泊している一泊390米ドルもする最高級ホテルの正面でもあるし、ということで、お金を払う必要はないと判断して、ガゾーサの意味が全く判らないふりをして通す。
渋滞で止まっている車のドライバー達は、みんなこちらを見ている。 きっと、”ああ、中国人(黄色人種=中国人だと思っているようだ)がタカラれているな・・”と傍観しているのでしょう。

すると、警察官2人は、こっちに来いというジェスチャーをして、ホテル隣の建設工事が中断して廃墟と化しているビルに連れていこうとする。ふと、学生時代に応援団のシンボルである長ラン(詰襟が高く、丈が長い学ラン)を着て地元を闊歩していた時に、他校生に頻繁に絡まれていたことを思い出した。
で、その時の教訓は、人目が無いところに行ってはいけない! だ。

警察官は、どうも渋滞の車のドライバーの視線を気にしているようであり、またホテル正面にはドアマンもいる。
廃墟に連れ込もうとする警察官2人に対して、こちらは英語とジェスチャーで、ホテルに行って通訳してもらおう、とホテルに連れ込む作戦に出た。

結局、そんなやりとりを10分程度した後に、警察官2人は諦めて、もとの検問業務に戻ったのであった。

ちなみに、パスポート不携帯時などでの警察官への賄賂には相場があるらしく、警察官1人に1000クワンザ=800円だそうです。
”面倒なことはお金で解決” というのも途上国や治安の悪い都市での渡り歩き方ではあるのですが、今回は周りの状況を判断した上で ”ツッパって” その結果として1600円をセーブしたのでした。(苦笑)

アンゴラとは全く関係ありませんが、長ラン というのは以下のような変形学生服です。

Choran


<アンゴラ ルアンダ渡航、滞在記 バックナンバー>

アンゴラ 滞在記 #1
アンゴラ 滞在記 #2
アンゴラ 滞在記 #3
アンゴラ 滞在記 #4


By EXTRA31株式会社 成迫 剛志

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