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”情報通信テクノロジは人々を幸せにする”を信条に、IT業界やアジア・中国を見つめていきます。

デフレのIT業界の2010年に向けて

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あけましておめでとうございます。

2009年のIT業界をあらためて振り返ると、

『大変!!!』

な年でした。

不況の中、多くのユーザー企業が ”IT投資” を凍結、”IT経費” の削減を断行。それに伴い、新規プロジェクトは無期延期。 進行中のプロジェクトの中断もありました。
また、案件の減少に伴い、単価は大幅ディスカウント合戦となり、SEで50万/月以下、SAPコンサルでも80万/月以下という例も出てきていました。

多くの大手SI企業は、案件の減少から ”内製化” を推進し、外部委託 (下請け、孫受け)を切っていき、中小のシステム開発会社は ”仕事がない!” 余剰人員が急増。元々客先常駐が多かったところが多く、自社オフィスが仕事がない人で溢れていて、なんだか活気があるように見える、というような皮肉な現象もあったようです。

インフラ、サービス関連では、”クラウド” (という言葉) が急拡大。

”IT資産を持たない経営”
”仮想化”
”リソース・オン・デマンド”
”ネットの向こうで処理”

などというキーワードで、ユーザー企業も情報サービス業各社も、クラウドに殺到。品質が担保できれば、いいことづくめ に聞こえるのですが、”経済”としてみると、大きな”デフレ”傾向、”価格破壊”とも言えます。

そんな経済環境の影響もあり、業界の再編も進みました。
TISとインテックが統合(事実上インテックが買収?)、ソランも買収。買い手が見つからなかったCSKは、住友商事系の投資会社からの増資で延命。海外でも、オラクルがサン買収、HPが3com等。今でも、多くの情報サービス会社が ”売り”に出ていると聞いています。

調査会社によれば、IT業界の景気はまだ 『底』ではないそうです。

えっ! 2010年は去年よりも悪いの・・・・?!

更に価格破壊が進展し、業界再編が進む。 少ない案件を大手・中小ベンダーが入り混じりながらコンペしていく。 そんな状況が続きそうです。

しかし、ユーザー企業の方々からお話を伺うと、必ずしもそんなコンペ状態を歓迎しているばかりではないようです。

うわべの議論ばかりで現実感、現場感がない。 柔軟な対応ができない。機動力がない。 独自性、アイディアがない。 など、サービス提供者側が”大企業病”に犯されているような印象です。

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なんだか暗い話となってしまいましたが、そんな2010年こそ、新しい風を起こすことができる、新しいIT業界の担い手たちが活躍、貢献できる時代ではないか、と成迫は考えています。

自由な発想
機敏な行動力
多様な人脈による多様な情報源
多様かつ深い専門性とタレント(才能) 

2010年も様々な方々と情報共有、情報交換、そして議論(激論?)を重ねながら、明るく、楽しいIT業界の2010年を切り開いていきたい。 と考えています。

本年もよろしくお願いします。

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