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新型インフルエンザ対策のためにテレワーク環境を整備しては如何でしょう?

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新型インフルエンザの更なる感染拡大やパンデミックという最悪のケースを想定して、企業は対策を取りはじめている。

オフィスの入り口での体温測定をしたり、手の消毒をしたり、といった対策をされているところも多いが、潜伏期間が4~5日と言われていることもあり、完璧にシャットアウトすることはできなさそうである。

手っ取り早い方法は、家に引き篭もって、外出しないこと。

幸い、ICTの進化によってテレワーク(テレコミュートとも言う)の手段や環境は相当整ってきている。これを機にテレワーク環境を整備し、インフルエンザ対策だけでなく、仕事の効率化、移動時間の短縮、移動に伴って発生するCO2削減などを実現するのもいいのではないだろうか?

ただ、過去数年間に特に顕在化した情報漏えい対策として、極端に保守的な対策である 『PCの持ち出し禁止』 を行っている企業にとっては、セキュリティリスクの再査定と再評価が必要となるため、若干ハードルが高そうだ。

しかしながら、欧米の金融機関やコンサルティングファーム、監査法人など、顧客の機密情報を扱う企業の多くは、『PC持ち出し禁止』ではなく、必要十分なセキュリティ対策をとった上で、PCやモバイル機器を携帯し、顧客先でも、出張先でも、自宅でも、オフィスと変わらない業務環境を実現している企業は少なくない。

これらの企業は製品/サービス選定や運用設計に際して、日本の通常の企業以上にセキュリティ面での検討を十分に行っていると思われ、『PC持ち出し禁止』から脱却を目指す会社にとっては、個別の製品/サービスをはじめから検討するのではなく、先進企業の利用製品/サービス組み合わせを参考にするのもよさそうである。

ちなみに、一例としてはこんな感じ。

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インターネット接続: 3G携帯 and / or 公衆LAN
社内ネットへの接続: ワンタイムパスワード認証(SecureID)+IPsecVPN
⇒ 上記2つで、e-mail、イントラネットや各種社内システム、ファイルサーバーまでアクセス可能

HDD全体暗号化
⇒ PC紛失に備えて、HDD全体を暗号化。

HDDの社内サーバーへの完全バックアップ
⇒ データリカバリーのためだけでなく、紛失したHDD内にどのような情報があったのか、完全に把握するためにも有効。

画面共有:MS NetMeeting 等
⇒ 相手の顔が見えるビデオカンファレンスもよいが、それよりもPC画面の共有により同じ資料を見ながらの電話での会話、電話会議のほうが効率がよいだろう。

電話/電話会議: 携帯+ヘッドセット または、スピーカーモード
⇒ 特別な仕組みがなくても、ヘッドセットで全く問題ない。 また、電話がない会議室でも、Blackberryのスピーカーホンモードで4人くらいで電話会議していましたが、聞き取りづらいようなことはそれほどなかったと思う。

大きなファイルの交換:ShareStageや宅ファイル便
⇒ 最近のパワーポイントのファイルは、大きいと100MBなんてものもあり、メールやファイルサーバーでのやりとりでは時間がかかりすぎる。

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もちろん、MS-OCSやテレプレゼンスなどがあると、それはそれで便利ではあるのですが、そこまで大掛かりにインフラ再構築をしなくても、上記環境を簡単に整備するだけで最初の一歩としてのテレワーク環境としては十分だろう。




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