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どこよりも遅いスパコンへの思いなどなど。 その2 - 我らが IBM は単なる世界最速ではなく「スマートで高性能」で世界一を目指す!! -

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皆さん、こんにちは。 日本IBMの柴田です。

この記事をシリーズ化する予定でしたが、時間が空いてしまいました。 その1 では、 世界最速の 「京」を取り上げました。 その2では、我らがIBMのスパコンはどうなっているのか? その件について解説したいと思います。

世界最速のスパコンが確認出来る「Top500」ランキングサイトですが、この500システムのうちIBM製のスパコンはどれだけランクインしているでしょうか。

223 システムです!!

さらに、 x86サーバーの IBM System x は 178 システムがランクインしていることからも、IBMのスパコンへの貢献度がわかります。

さらに、スパコンランキングには 「Green500」があります。 このランキングは単位電力消費量あたりの演算性能をランキングしたものです。 いわゆる「省エネ且つ最速」なシステムを確認することが出来ます 。 Topから4位まで IBMが独占しています。 このシステムを支えるのが、 IBM の Power System ブランドのスパコン 「 Blue Gene 」シリーズです。

つまり、これが意味しているのは、IBMは単に高性能なスパコンを開発するのではなく、燃費の良いまさに「スマート」なスパコンを目指しているのが見て取れます。 この先、このように単に速いだけではなく、環境や運用コストも十分の考慮したスパコンが次々を出てくると予想します。 その先端を走るのが、 我らが BlueGene なのです。

中でもその最新モデルである、IBM Blue Gene/Q supercomputerは、Blue Gene/L、Blue Gene/Pに続く、第3世代のBlue Gene supercomputerファミリーで、最大100ペタフロップスのピーク演算性能を誇ります。(京は約10ペタフロップス)

2012年にローレンス・リバモア国立研究所(LLNL)で本格稼働するシステム「Sequoia」は最大20ペタフロップスという、世界最高水準の処理 速度を誇るスーパーコンピューターとなります。 来年2012年は、IBMのマシンが世界最速のスパコンになるのかと思うと、IBMに所属しているHPC関係者としては感慨深いだろうな、、と今から想像しています!!

IBMでは、この世界最高水準のスーパーコンピュータを設計する際に低消費電力にも力を入れており、2011年11月に発表されたGreen 500 において、最も電力効率の良いスーパーコンピューターとして2029MFlops/W の実績を誇っています。

LLNLでは、Blue Gene/Q を含め、非常にエネルギー効率のよいデータセンターとして PUE 1.17 をめざしています。
これも特筆すべきことかなと思います。

かつて、チェスの世界王者に勝利した「DeepBlue」、クイズ番組で人間に勝利した「Watson」。
LLNLのBlueGeneも単純に計算が速いだけでなく、このような大きなチャレンジをしれくれるのでしょうか。いや、してほしいなぁ^^と思います。

是非皆さんもIBMのスパコンを支えるテクノロジーにご注目ください。

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