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シンセサイザーの進化から「タブレットデバイス」の将来を考えてみた!

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以前、シンセサイザーの進化に関して書いたことがある。(テクノロジーの進化『楽器:シンセサイザー(Synthesizer)』から見る操作性を考える。そこからビジネスの何が見えるか。

簡単に整理してみると、昔のアナログシンセサイザーは音色作りのためのパラメータ操作をする"つまみ"だらけ。
そして、アナログからデジタルに変わり世界的に流行ったYAMAHAのDX7では"つまみ"が無くなった。するとリアルタイムな音色変化がほとんどできなくなったのである。それは階層深いところでの音色変化を要求されたからである。
最近は、リアルタイムにしかも直観的に操作したい要望からデジタルシンセサイザーでも"つまみ"が搭載されるようになってきた。

そういった経緯から見てみると、タブレットデバイスの将来が見えてくるように思える。
携帯電話は操作するためのボタンがいくつも付いている。
そして、iPhoneが登場して基本的にはタッチパネルでの操作がスマートフォンの主流になってきた。

そこで、上記シンセサイザーの進化の事例から考えると、今のスマートフォンであるタブレットデバイスがどうなっていくのか感じ取れる。

KORG iELECTRIBE
Korg

上記写真のアプリはiPad上で"つまみ"を操作できるようになっている。
しかし、そのつまみ操作は物理的な"つまみ"を回す操作と比べるとストレスを感じてしまう。
それは、微妙なつまみ操作がし辛い部分があるからである。
iPad上のこの"つまみ"は直観的であるが操作的に若干ストレスを感じてしまう場合もある。
先日このような話をしていると「立体的な仮想3次元つまみになれば使いやすい。」と言われたことがある。
つまり、タッチパネルに触って”つまみ”を回すのではく、立体的なセンサーにより空間上をあたかも物理つまみを回しているように動かせるとさらに直観的になるということである。
タブレットデバイスに物理的な"つまみ"を置くことはスマートでない。
そう考えると、このように「立体的な仮想3次元つまみ」が登場してくるのではないだろうか。

また、ボタンであればボタンの凹凸感そして実際にボタンを押した感覚。スライドであればスライドの凹凸感そしてスライドを移動させた感覚を指に与える技術が搭載されても良いと思う。

そう、これからのタブレットデバイスは物理的なボタンやつまみを触った時と同じ指の感覚が採用されてくると思っている。
これが実現できれば、薄くて軽いそして長時間の稼働が可能なタブレットデバイスが積極的に活用されてくるに違いない。
視覚障碍者にも使えるデバイスになり、凹凸を感じるソフト十字キーとなればゲームに集中できるため本格的なゲーム機にもなりうる。

タブレットデバイスの将来、さらにワクワクするデバイスになっていくだろう。

◆参考エントリー
テクノロジーの進化『楽器:シンセサイザー(Synthesizer)』から見る操作性を考える。そこからビジネスの何が見えるか。
(2010/12/06)
楽器系ソフト(アプリ)から感じること。それはワクワク感である!
(2010/08/18)

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