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「我々の多くは、いまだ奏でられない音楽を自分の中に残したまま墓に入る」リーダーシップの目的とは?

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リーダーシップの目的とは何なのか?

常に問い続けてきた問いです。

「目的を定め、成果につなげるプラン策定 優れたリーダーはストーリーのある目的を語る」というリーダーシップの目的について、「ハーバード・ビジネス・レビュー」2015年3月号に書かれていました。

それは「リーダーシップの目的とは、あなたが何者で、他者とは何が違うのかを示すものである」と言います。


それでは、一体その目的とは何なのか?

文章では「我々の多くは、いまだ奏でられない音楽を自分の中に残したまま墓に入る」というオリバー・ウェンデル・ホームズの象徴的な言葉が引用されていましたが、なかなか人生の真の目的が見つからなくて悩んでいる方も多いかもしれません。


その見つけ方は一つです。
それは「明確かつ個人的で、あなた(だけ)の心に響くものでなければならない」と書かれていました。
誰かに言われたから、とか、何かの本に書いてあったから、とかではだめで、自分が何者かということを見つけないといけないのです。

それを見極める3つの方法が書かれていましたので引用します。

    ・・・・(以下引用)・・・・

・子どもの頃(善悪や好き嫌いについて世間的な分別を教えられる前)に、何をしているときがいちばん好きだったか。その瞬間、またそのときに感じたことについて説明する。

・人生で最も困難だった経験を二つ挙げる。その経験は人格形成にどのように影響しているか。

・人生の楽しみのなかで、自分らしく生きることに役立つものは何か。

    ・・・・(以上引用)・・・・

人生を振り返り、内省することで、様々なシーンが思い浮かびます。

文章の中に登場するある女性マネジャーが、子どもの頃夢中になったことは、「必ずカエルを見つけ出す」ということだったそうです。大人になってからは、離婚し、二人の子どもを抱えて路上生活で物乞いの経験もされ、仕事でも修羅場をくぐり抜けてきました。そこから深めて、真の目的は「不屈の精神で輝きを生み出す」というものになったのです。

この3つの方法で特に素晴らしいのは、「あなたの好きなことや楽しみは何?」と考えがちなのを、「人生の困難を二つあげる」という、あえてマイナスの面に光を当てているところです。

困難や苦しみは、とかく忘れてしまいたいものです。
しかし、その中からこそ光輝くものが生まれると信じてよいというのは、大きな力になりました。

今、日本経済新聞で連載されている、ニトリホールディングスの似鳥昭雄社長「私の履歴書」。
子ども時代の「楽しみは寝ることだけ。そのときだけは苦しみから逃れられるからだ」という序奏から始まる人生の困難なストーリーの連続には圧倒されてしまいます。
このような体験をされ、それを乗り越えたからこそ、今のニトリの繁栄があるのだと納得してしまいました。

そのようなことを考えると「人生はなぜこのような苦難を私に与えたのか」ということの意味が自ずと見えてくるのかもしれません。

人生から与えられた偉大な目的を感じ、人生が光輝くものになるように。
この3つの方法を内省していきたいものです。

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