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【ボイトレまとめ 5】声帯のエッジ

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声帯ができるだけリラックスして発声するために、「自分の出したい声を最小限のエネルギーで発声することを声帯に覚えさせるトレーニング」をご紹介いたしましょう。


★★★ 中間音と低音のエッジ ★★★

(1)あごを下げて舌を十分にのばして舌先を下の歯につける。これが基本のポジションです。

(2)基本ポジションのまま、「あ~」と言うつもりで、声になるかならない寸前のところで発声する。
「呪怨」の「あ"あ"あ"・・・」に近い声です。古い扉が「ギギギギ・・・」と開くときの音にも似ています。

★ポイント:力を込めないこと。軽く、薄く、リラックスして出せていることが大事。「あ"」の振動が高いと声帯にストレスがかかっているので、なるべくゆるやかな振動で行うように。すこし湿り気のある音で聞こえるのが理想。喉の奥で行わず、出来るだけ前で軽い場所で行うこと。

(3)エッジの「あ"」から、「あ"~あ~~」と「あ」の母音にスムーズに移行して、まっすぐのばす(ロングトーン)。

★ポイント:母音に移行するところで無理やり持っていかない。「あ」の音程がエッジの高さと同じになるように。声帯だけのトレーニングですのでロングトーンは軽く発声するだけでOK。

(4)これを10回繰り返す。
正しい方法で毎日やって1ヶ月くらいで声がスムーズに出るようになってきます。

(5)歌の方は、鍵盤楽器があれば(iPhoneのアプリにもあります)真中のドあたりから、一回ずつ半音下降し、出せる低さまで行ってまた半音ずつ上がって戻ってくると良い。鍵盤楽器がない場合でも、しゃべり声よりう少し高い音から始めて少しずつ低い音にしていく。



声帯に余計な力みが入っていると、エッジトーンは出来ません。
トレーニングを重ねていても声帯の調子は日々違います。エッジの様子を聞くと「今日は力が入っている」とか「今日はリラックスしている」などが分かるようになります。


★★★ 高音のエッジトーン ★★★

(1)あごを下げて舌を十分にのばして舌先を下の歯につける。これが基本のポジションです。

(2)基本ポジションのまま、「あ~」と言うつもりで、声になるかならない寸前のところで、出来るだけ弱く、小さいエネルギーと少ない息で長くのばします。音は「エッジ」のときの声と同じで、それを弱く、高音で行います。「超音波」「蚊が耳元に飛んでいる」ような音に似ています。

音の高さは、ト音記号、第四間の「ミ」(E5)あたりから始めると良いでしょう。(苦しければ音を下げてもOK)一つの音を4〜5秒くらいのばします。
出来るようになったら、次はファのロングトーン、次はファの#のロングトーン・・・というように半音ずつ無理のないように上げていきます。


****おしらせ****

2015年4月6日(月)の「オルタナティブ・ブログ」と「誠ブログ」統合に向け、4月1日(水)から4月6日(月)までエントリーができなくなる関係で、予約にて記事を投稿させていただいております。この機会に「ボイトレまとめ」を行います。トレーニングにお役立てくだされば幸いです。

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