【ボイトレまとめ 2】横隔膜のボイストレーニング
どんなに、他のボイストレーニングが成功していたとしても、横隔膜が使えなければ、良い声は出ません。
もし、喉だけで良い声が出せていたとしても、長い時間持ちませんし、いつかは限界がきます。
横隔膜を鍛えるトレーニングをすることで、声は確実に良い方向に変わってきます。
まずは、横隔膜が使えて、しかもインナーマッスルが鍛えられる簡単なトレーニング「ドギーブレス」です。
★★★ドギーブレス★★★
(1)「あ」と言うつもりで口を開け、舌の力を抜いて舌先を下の歯の裏につける。
(2)暑いとき犬がするように「ハッハッハッハッ・・・」と呼吸し、休まず15秒続ける。
チェック1:手をお腹に当てて均一に動いているのを確認
チェック2:吸う息と吐く息が同じ量になるように
★★ 横隔膜ブレストレーニング ★★
呼吸だけで横隔膜インナーマッスルを鍛えるトレーニング。
(1)肋骨のすぐ下あたりに手を当てる
(2)顎を下げて口を開け、思い切り息を吸う
ポイント:肩が上がらないように。お腹が風船のように張る感じを手で確認すること。
(3)口を閉じ、唇に針一本通るくらいの隙間を開けて頬と鼻の下がパンパンにふくらましながら5秒息をはき、6秒目に当てた手でお腹をグイッと押して止める。(なれたら手を使わなくても止められるようになります)
ポイント:頬と鼻の下がパンパンにふくらむように。口の前にティッシューをかざすと地面と平行になびくくらいの呼気です。お腹はできるだけ張った状態を維持します。
(4)再び口を開けて2から繰り返す。5回行う。
★★★ 横隔膜ボイストレーニング ★★★
横隔膜を鍛えて声を良くするトレーニング。
(1)横隔膜のあたり(おへそと一番下のあばら骨の間)に手を当てる
(2)顎を下げて口を開け、思い切り息を吸う
(3)口を閉じ、唇に針一本通るくらいの隙間を開けて、呼気の空気で頬と鼻の下をパンパンにふくらませて、同時に思い切り息をはきながら「ふぅ~~~」と「う」の母音で発声する。大きな声は必要ありません。軽い声で行います。唇の間で常に息が摩擦しながら流れているように。手の当たっている場所、横隔膜やベルトの下あたりが手を風船のように「張り返している」感覚を意識してください。
ポイント:口の前にティッシューをかざすと地面と平行に5秒以上はためくように。
(4)息をはききったら再び口を開けて1から繰り返す
★★★ プレッシャーブレス・ビブラート ★★★
横隔膜をゆらしてさらに鍛えます。
(1)横隔膜のあたり(おへそと一番下のあばら骨の間)に両手を当てる
(2)顎を下げて口を開け、思い切り息を吸う
(3)口を閉じ、唇に針一本通るくらいの隙間を開けて、呼気の空気で頬と鼻の下をパンパンにふくらませて、同時に口隙間から思い切り息をはきながら「ふぅ~~~」と口を開けずに(針の穴ほどの隙間はそのままです)発声する。大きな声は必要ありません。唇の間で常に息が摩擦しながら流れるように。ティッシューが軽く吹き飛ぶくらいの息です。手の当たっている場所、横隔膜で支えている感覚を意識してください。
(4)そのままの状態で、横隔膜を使ってビブラートをかけます。(ビブラートとは声の高さを微妙に揺らす方法。)
ポイント:この時点で、頬と鼻の下のふくらみがしぼんでいませんか?息の流れはティッシューがふきとぶくらいです。チェックしてください。
(4、)どうしても自然にビブラートが出来ない人は、一番下のあばら骨の下あたりに当ててている両手をグーにして横隔膜のあたりをリズミカルにグイグイ押してみてください。必ずビブラートがかかります。
参照記事:良いビブラートの簡単なかけ方とこれができるだけで歌が上手に聴こえるだれでもビブラートがかけられるトレーニング方法
(5)息をはききったら再び口を開けて1から繰り返す。
****おしらせ****
2015年4月6日(月)の「オルタナティブ・ブログ」と「誠ブログ」統合に向け、4月1日(水)から4月6日(月)までエントリーができなくなる関係で、予約にて記事を投稿させていただいております。この機会に「ボイトレまとめ」を行います。トレーニングにお役立てくだされば幸いです。