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被災ピアノの復活 人の思いが楽器に命を吹き込む

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東日本大震災の津波で壊れ音が出なくなった小学校のピアノを1年半かけて修復して校歌を歌うというニュースをNHKと2014年6月2日日本経済新聞で見ました。

     ・・・・・(以下引用)・・・・・

2011年3月11日、同小(岩手県釜石市唐丹小学校)は校舎3階まで津波につかり、ピアノがあった体育館は全壊した。内部に泥やごみが詰まったピアノはひっくり返ったまま1年以上放置され、廃棄される予定だった。
(中略)
石巻市で楽器店「サルコヤ」を営む井上晃雄さんの店も被災し30台のピアノがほぼ全滅したこともあり、「放っておけなかった」。弦以外は元の部材を使い、約1年半かけて無償で修復。津波の傷をあえて残し、被害の大きさを伝えられるようにした。

     ・・・・・(以上引用)・・・・・

テレビでは、校庭にピアノを運んで、空の下で小学生たちがピアノの伴奏にあわせて校歌を歌っていました。


ピアノは湿気に弱く、管理が大変です。
関東も梅雨に入ったようですが、これからの季節は湿度計とのにらめっこになります。
ちょっとの湿度でも、音が大きく変化してしまうからです。

そんなピアノが1年半も水につかっていたものを、よく音が出るまでに修復されたと感心しました。

やはり、復興という強い思いが、ピアノの音に命を吹き込んだのでしょう。

私の家にあるピアノも、ヨーロッパで90年前に生まれたものをオーバーホールして使っています。
現代のピアノからはなかなか聴くことができない音、良き時代、ピアノ全盛期といわれる時代の音がして気に入っています。
古い楽器のオーバーホールは難しく、上手くいかないと、前より悪い音になってしまいます。ご縁あって私の手元にきたピアノ。職人さんの思いに感謝しながら弾いています。

被災地のピアノも、これから長く弾きつがれていくといいですね。

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