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ライフワークとしての学びを考えます。

低い落ち着いたトーンの声は自分の良い面を引き出してくれる

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最近、良いご縁をいただき、ビジネス・ボイストレーニングのお話をさせていただくことが増えてまいりました。

私の声を聞いて多くおたずねいただくことがあります。

「もともとそのような声だったのですか?」
「訓練で変わるものなのですか?」

というものです。

ほとんどの人にとって、声というものは、「持って生まれたものだ」という認識が強いのです。

「私は、もともと早口でモゴモゴとして聞き取りにくく、声質は細く、甲高い声でした。」
というと驚かれます。
北海道の浜に近い道南出身で、少し東北弁も混ざっていました。言葉使いが標準からすると少しキツく感じられ、何を言っているのか分からない感じでした。地元ですと、親しみやすい雰囲気なのですが、この癖がなかなかとれなかったのです。

そして、どちらかというと感情にまかせて声を上げてしまうタイプでした。
営業の達人や、個性的な経営者など、キャラクターでわざわざ高い声をもっと高くして使っている方もいますが、それはその人の経験からくる一流の芸風であり、普通の人は真似してはいけないのです。
普通の人がそんな声を使っていたら仕事にならないことを、たくさんの失敗経験から少しずつ分かってきました。

そこで、声をトレーニングすることにしたのです。

そうすると、「トレーニングによって、落ち着いた低い声にするために、声のトーンや感情をコントロールしているのですか?」とご質問をいただきます。

とうぜん「トレーニングしたのなら、感情がコントロールできなければ元に戻ってしまうのでは?」
という疑問を持たれると思います。


確かに、途中までは、プライベートで家族や友人と話しているときに前のキンキン声が出ていましたが、最近はほとんど前の声に戻らなくなってきてしまいました。

なぜかというと、この声が本来の自分の良い面を引き出してくれているように思えるからです。このままの方が、自分が安心するような気がします。
そして、この声を使っていると、自分自身が落ち着いて物事に対応できるようになりました。

たとえば、慌てているとき、甲高い早口で「落ち着いてっ!落ち着いて・・・!」と言っても、余計に慌ててしまいますね。

そして、それは相手にも伝わります。

こちらが落ち着いた声でお話すると、相手の方もより深い言葉をくださるのです。
声によって、深い対話が始まり、未熟な自分が、相手の方に育てていただいているような気持ちになります。


最近は、相手は自分の鏡だということが強く認識できるようになりました。

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