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ライフワークとしての音楽を考えていきます

人と人との調和をはかることで世界は変えられる

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世界最高のオーケストラと名高いウィーン・フィルハーモニー管弦楽団。
そのコンサートマスターを努めるライナーキュッヒルさんの連載記事が、2014年4月21日から日経新聞夕刊にて始まりました。

コンサートマスターは、オーケストラの一番前列で指揮者側に座っているバイオリン奏者です。
オーケストラは、演奏会ごとに指揮者が変わります。コンサートマスターは、全体のまとめ役として指揮者と楽団員との意思疎通を図り、音楽創りを助ける大事な仕事をしています。また、演奏会の途中、指揮者に何かあった場合、指揮者の代わりをすることもあります。

ウィーン・フィルが、ある有名な指揮者とフローリアン教会でブルックナーの交響曲を演奏したときのこと。フローリアン教会は残響が長いことでも有名です。音が多く、同じ音を繰り返すことの多いブルックナーの作品では、響きすぎて前の音が次の音にかぶってしまうことがあります。その演奏会でも、音がかぶりすぎてリズムが分からなくなってしまいました。指揮者はパニックで指揮棒ふれなくなり、オーケストラは崩壊し始めます。その瞬間、キュッヒルさんが立ち上がり、バイオリンの弓を大きく振りかざして演奏をリードし、楽団員もその動きを見ながら無事演奏できたという逸話を聞いたことがあります。

そのくらいコンサートマスターというのは大事な役割を担っているのです。

また、ウィーン・フィルは伝統やしきたりがあり、個性を守るために指揮者とぶつかることもあります。

     ・・・・・(以下引用)・・・・・

ウィーンフィルには長年築いてきた独特の音色や音楽の解釈があり、指揮者がそれからあまりにも逸脱すると、楽団員との関係がぎくしゃくすることもある。そんなとき、指揮者との調和を見いだし、最高の演奏を追求するのが私の役割。気難しい指揮者には相談に乗ったりすることもあります。

     ・・・・・(以上引用)・・・・・



まさに、企業の中間管理職そのものではありませんか。
このような話を聞くと、どこの社会も共通しているなあと思えます。

私は、「合唱チームビルディング」を行っています。

本番当日まで、少し準備いただくことがありますので、お世話くださる係の方をお願いしています。
そうすると、皆さんとても細やかに意思疎通をはかってくださり、私がお伺いする頃には準備万端となっています。素晴らしい会社ほど調和をとることが上手な方がいらっしゃり、いつも頭の下がる思いです。
そして最後に皆さんの前でお礼を言いますと、大変謙遜なさっておられます。

スポットライトがあたるわけではありませんが、このような方がいらっしゃるおかげで、企画が成功するのだということをしみじみ感じます。
この合唱チームビルディング、人と人との調和をいかに上手にはかることができるかで、出てくるハーモニー、つまり結果が全く違います。
これが、仕事につながり、企業を変え、世界を変えることにつながっていくのかもしれません。


内側にいるとそうでもないと思えますが、外から見ると、一生懸命誠実に仕事を行っている方々は光り輝いて見えます。
私も、このような人になれたらと思います。

これからも、「企業のキュッヒルさん」との出会いを大切に。
そして、次はどんなキュッヒルさんに出会えるのか楽しみにしています。

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