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こんなにソッコー良い声が出るのにどうして使わない? 誰でもできる簡単な「横隔膜」の使い方

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「腹式呼吸はできるようになった。でも、どうやって呼吸を声に反映させて良いのかわからない。」
と感じる方は多いかと思います。

今、ほとんどの人が胸式呼吸になっています シンプルで確実な腹式呼吸トレーニング を12月14日の記事で紹介させていただきましたのでご参照ください。
 
腹式呼吸が分かるようになれば、第一段階の「声を出すための土台」は出来たことになります。息もたくさん使えるようになりますし、健康にも良いのですが、声そのものを良くする、つまり「声帯とつながる」ようになるには、もう少しトレーニングをする必要があります。
 
腹式呼吸で得た良い息と声帯とつなげるためには、一番下のあばら骨斜め下にある横隔膜をどのように使うかというのがとても重要です。横隔膜は、エンジンで言うピストンのような役目を果たし、十分に肺の空気を送り出し、声帯とつなげる役目をしてくれるのです。

 
ほとんどの方が横隔膜が使えていないから良い声が出ない のです。
長年合唱をやっている方でも、声帯のトレーニングはされているのに「横隔膜をきっちり使えている方」はほとんどいません。横隔膜が使えれば速効で良い声が出ます
 
私は、ボイストレーニングで横隔膜をトレーニングする、または意識するお時間をとられることをお勧めいたします。
 
それではまず、横隔膜がどのように動くのか確認してみましょう。
 
一番下のあばら骨の下に手を当てて、わざと「ケホッ」と咳をしてみます。そのとき動く場所を確かめてください。そこが「横隔膜」です。
 
横隔膜を動かすにはインナーマッスルを鍛える必要があります。そのためには呼吸で鍛えていくのが一番いいですね。
 
◆ドギーブレス
 
犬が舌を出して「ハッハッハッ・・・」と呼吸していますね。それと同じ呼吸をします。顎を十分に下げて口を開け、舌先を下の歯につけます。その状態から「ドギーブレス」を行うと、横隔膜を使うためのインナーマッスルが目覚めていきます。
 
それでは、横隔膜がどのように動くか分かったところで、今度は声を出してみることにします。
 
◆椅子編
 
1、背もたれ付きの椅子の後ろに立って、椅子の背もたれに肩幅で両手をつく。そのとき30度くらい腰が曲がる状態にしてください。
 
2、横隔膜を意識しながら発声してみます。
 
ポイント:腰を曲げることで、横隔膜を意識しやすくなります。
 
◆座り編
 
1、ひざをまげて床に座る。手は膝をかかえず横に置く。
 
2、背中を少し後ろに倒す。リクライニングチェアを後ろに倒す感じで。少しお腹に抵抗が感じられる状態で発声する。
 
ポイント:背中を倒すことで、お腹で支えなくてはならないので横隔膜を意識しやすくなります。
 
◆お腹押し編
 
1、壁に背中をつけて立つ。
 
2、誰かに横隔膜の部分をぐーっと押してもらいながら「あー」と声を出してみる。声が変わったところで止めてキープ。
 
お腹ビブラート
 
自分の両手を横隔膜のあたり、一番下のあばら骨の下あたりににあて、グイグイ押しながら声を出してみる。ビブラートが出来ない人でも歌手が出すようなビブラートが「誰でも」かかります。このときの声はどんな人でも光り輝いて聞こえます横隔膜を使えばここまで良くなるのです。本当はここまで出来るのです。ぜひこのときの声の感じをつかんでください。

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