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歌うとき「腰が入ってない」ってどういうこと?

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2012年10月20日、私が運営・指導を行う合唱団「コール・リバティスト」の練習がありました。
 
佐藤眞作曲の混声合唱のための組曲「蔵王」より「樹氷林」「吹雪」「おはなし」「雪むすめ」を歌いました。
 
「吹雪」では「蔵王」の中で一番激しい音楽です。
 
難しいのは、男声の出だしです。
フォルテ(強く)速いテンポですので、声が乗らないと難しいですね。力強く男声らしく歌うようにしたいものです
皆さんはとても頑張っていらっしゃいますね。あともう一息準備をしてください。
 
マエストロは「腰が入っていない」とおっしゃいます。
 
よく「腰を入れて」と言われますが、どういう意味かというと、重心を低くするということです。へそ下9センチにある「丹田」という場所に重心を持って来て、腹式呼吸で横隔膜を十分に使って息を送り込んでください。
ボイストレーニングでも、横隔膜を使えるようにしていますので、上手に応用してくださいね。
 
他には「おはなし」も練習しました。
 
「おはなし」では東北の田舎の風景を描写しています。
お祖父さんにお話しをねだる子供たち。お祖父さんは、縄をなっていて、作業しながらお話を始めます。そのときに縄をなう「トン・トン・トン・・・」という音を音楽で表現しています。
 
「トン」は「トン~」と「ン」に素早く入り、のばすようにすると、広い囲炉裏のある部屋に残響のように響く様子が表現され、懐かしい風景が心にせまります。
 
しかし、この「ン」は、発声がきっちりできていないと、なかなか響かないのです。
「ン」を歌うときは、口は開けて、舌を上顎にしっかりつけましょう。
口を閉じてしまうと、聞こえてきません。
 
「雪むすめ」は、この日は速めのテンポで練習しましたが、この作品はゆっくり歌うことでその豊かな表情が生きてきます。
ただ、ゆっくり歌うのは、歌い手にとって難しい技術です。これもトレーニングができていないと息が持たなくなってしまうのですね。
腹式呼吸やロングトーンを行って、ぜひ将来はゆっくりとしみじみ歌ってみたいですね。
 
「蔵王」という作品は、シンプルな音構成ですので、ボイストレーニングの成果がはっきり出てしまう作品です。逆に言うと、ボイトレがしっかりできていれば歌える作品ということですね。
 
ぜひ頑張りましょう。
 
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